「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

老人医療介護福祉が焦点にならない都議会議員選挙

2017-06-30 05:06:51 | 2012・1・1
梅雨の晴れ間をみて昨日杖をつきつつ往復2000歩いて都議会議員選挙の事前投票を済ませてきた。7月2日の投票日に特に用事はないのだが、投票会場まで足の悪い老人には遠いし、当日の天候を配慮しての”老爺心”にすぎない。会場には、僕と同じ考え方なのだろうか、年寄りの姿が多かった。

わが選挙区は定数3に対して、自民2(現)公明1(現)共産1(新)都民ファースト1(民進元)の5人が争う展開だが、閉じ籠り老人には、候補者を見たこともないし、応援の選挙カーの声を聞いたことがない。投票の基準は事前に配布された選挙公報だけだが、ほとんどの候補が”高齢者問題には関心が薄いようである。共産党だけが”特養ホーム2万人の増設”を公約にしているが、”9条違憲ノー”では、僕には投票できない。

東京都の65歳以上の高齢者人口は全国一で2025年には25.2%、4人に1人が”老人”になるが、その対策は心もとない。現在でも特養老人ホーム入居待ちの介護3以上の老人が4万3千人もいる。数字だけでいえば、保育園への待機児童数8466人に比べればケタ違いに多い。

選挙公報を見ると、既成政党の候補者の公約に”無電柱の推進”をあげている。街の美化のため反対ではないが、僕ら老人にはあまり関心がない。結局、国政選挙ではないので、本来の支持政党とは異なる候補に一票を投じてきた。

ついに巨人戦野球中継もなくなった!!

2017-06-29 05:54:24 | 2012・1・1
久しぶりに深夜目が覚めたらNHKラジオで、昭和38年の「歌年鑑」を放送していた。「高校三年生」(舟木一夫)「こんにちは赤ちゃん」(梓みちよ)「長崎の女」(春日八郎)などなど懐かしかった。ついこの間の事と思っていたら、もう54年もの歳月がえ流れいた。ケネディ大統領が暗殺され、初めて宇宙中継された年。テレビ界では「鉄腕アトム」「鉄人28号」「狼少年ケン」などが放送されアニメ映画元年とも言える年である

”巨人大鵬目玉焼き”という言葉が流行したのもこの年前後であった。38年度のセリーグ首位打者は長嶋茂雄、ホームラン王には王貞治であり、大相撲では大鵬が初春夏三場所連続優勝している。この時代背景に巨人が出るプロ野球中継は、いつも高視聴率で、巨人軍を持つ、日本テレビのドル箱であった。

その巨人戦のテレビ中継が、昨日は地上波、BS波とも東京首都圏では放送がなかった。球場が地方の福島球場だったこともあるが、僕が知る限り、巨人戦のテレビ中継がなかったのは、これが初めてではないだろうか。”巨人大鵬”時代に比べれば野球人気は衰えているが、画面で見る限り興行的には儲かっているようだ。しかし、今年のように巨人が低迷していると、視聴率第一の民放では中継に二の足を踏んでしまうのかもしれない。

僅か半世紀あまりなのにテレビ事情も変わってきたものだ。巨人戦の野球中継は、年寄りにとっては数少ないチャネルを回す番組であッただけに寂しい。これも時代の推移なのだろう。

百花繚乱 わが家のまわりの梅雨時の花

2017-06-28 06:06:29 | 2012・1・1

老妻がガーデニングの真似事をしている、小さな猫の額のような庭の花と玄関先の鉢植えの花である。まさに百花繚乱。梅雨時の老人の目を楽しませてくれている。中には老妻が名も知らぬ花もある。、

"眉に唾つけて” 北方領土の日露共同経済活動

2017-06-27 06:25:15 | 2012・1・1
東京のロシア大使館の旧住所は麻布狸穴(まみあな)町といった。江戸時代にはタヌキが住む辺鄙な場所だった。4月の安倍総理とプーチン大統領との首脳会談で決まった北方領土での日露共同経済活動の調査団一行70人が今日ロシアに向けて出発した。まだ話し合いが始まる前なのに、ロシア大嫌い人間の僕には、話がすべて「眉唾」に見えてならない。「眉唾」とは、タヌキやキツネに化かされないためには、あらかじめ眉に唾しろという昔からの言い伝えだ。

4月の首脳会談では、調査団の派遣は5月に決まっていたが、現地の受け入れが国境警備隊の都合などで手間取り延期された、一方では韓国企業の現地での操業許可を与えたりしている。つい先日も首脳会談で合意を見ていた、北方領土元島民の飛行機による墓参が”濃霧”による理由で2日にわたって禁止されている。2日間も飛行機が離着陸できない日が続くものだろうか。

ソ連(当時)が日本との間の不可侵条約の延長に応ぜず、敗戦1週間前の昭和20年8月8日、満州に参戦してきたの周知の事だが、日本固有の領土である北方領土は、そのドサクサにまみれて占領したものだ。両国間の平和条約締結を目指す昭和31年の共同宣言では、はっきりと条約締結後の四島の帰属が示されている。今回の共同経済活動も平和条約あってのものだ。ロシアでは来年3月大統領選挙を控えており、プーチン大統領は政治決断はしないというのがもっぱらだ。

隣りの韓国とは違うと思うが、プーチン後の新政権が”最終的、不可逆”とわが国が思っていても、簡単に翻意することはないだろうか。不可侵条約を簡単に翻意する国柄である。第二、第三の”ムネオ.ハウス”にならなければよいが。

お年寄りはラジオ体操にご注意!

2017-06-26 05:44:18 | 2012・1・1
ネットの情報で”ラジオ体操は高齢者に不向き”という記事があった。ラジオ体操の動きの中には、年寄りの膝や腰に負担をかけ、痛みを悪化させるといのだ。80歳半ばの僕ら夫婦もかっては毎朝、熱心にラジオ体操をしていたが、言われてみると、たしかにラジオ体操の動きの中には、膝や腰に悪いのもある。

十年一昔というが、平成19年(2008年)の日記帳を読み直してみたら、僕ら夫婦二人は熱心に近くの大学跡地のラジオ体操に参加していた。僕はすでに整形外科医から、左膝の半月板摩耗による「変形性膝関節炎」と診断され、マッサージ治療に通っていた。しかし、痛みはそれほどでもなく、会場まで自転車で行っていた。老妻も「坐骨神経性」と言われ、注射治療を受けていた。今思えばピョンピョン跳ねる体操は膝腰に悪いのだが、当時はまだそんな知識がなかった。

当時、僕の最大の関心事はメタポ対策だった。主治医から高血圧、高血糖は運動不足からくる肥りすぎだといわれ、僕は毎朝、ラジオ体操に参加、その上、遠く隣の駅の商店街や野菜の青空市場へ自転車に乗って出かけていた。一方、整形外科で電気マッサージを受けていたが、当時は後期高齢者医療制度の前で、一回の診療費が250円という安さであった。

結局、僕の膝は電気マッサージでは、その場の痛みはとれたが回復せず、平成24年、人工関節を入れる手術をした。そのおかげで今も自分の足で歩ける日常生活をしてる。確かにラジオ体操は健康によい。早朝、すがすがしい空気の中で、身体を動かすと一日気持ちよく元気で送れる。しかし、膝腰が悪い人はご用心である。

将棋がもっと身近にあった戦前昭和の頃

2017-06-25 06:35:26 | 2012・1・1
将棋が今、ブームだそうである。中学生棋士、藤井聡太四段が18連勝と過去の最高記録にならび、これからどこまで勝ち続けるかという期待もある。町の将棋スクール(僕には道場のほうがふさわしが)第二の藤井棋士を目指して入門が増え、将棋駒や将棋盤などの関連グッズの売れ行きも好調だという。IT時代には一見ふさわしくない、この現象面白い。

僕が最後に将棋を指したのはいつだっただろうか。少なくと社会人になってからはない。半世紀以上は駒に触れたことはない。しかし、子供だった戦前昭和だった頃は、わが家にも安物ながら駒もあり、将棋盤ではなく将棋板があった。東京では、たいがいどこの家にもあった気がするが。子供たちは”本将棋”もしたが、むしろ“挟み将棋”とか”周り将棋”などの遊びに興じた。同時代に長野で少女時代を送った老妻は、板上に駒を積み、そのヤマを一つずつ取り出す”ガッタン将棋”をしたことがあるという。

縁台将棋も遠い記憶にある。夏の夕暮れ、玄関先の竹の縁台に腰かけ、手にしたウチワで足元の蚊を追い払いながら将棋を指していた姿が今でも目に浮かぶ。駅前の盛り場では、”詰め将棋”に大勢の人盛りがしていた。子供たちの間では”軍人将棋”も遊ばれた。国防色の粗製の駒で、大将、中将といった兵隊の位や飛行機、タンク、地雷、工兵などの駒があり、飛行機はタンクに勝ち、地雷は工兵に負けるなどにルールがあったが、忘れてしまった。

ネット時代になって、囲碁将棋、トランプ、麻雀など、室内で人間同士が顏をあわせて遊ぶ競技がすたれてきたといわれていうが、やはり人間社会では、こういった遊びも必要かもしれない。とくに子供の成長過程では、そんな感じがする。

麻央さんの早すぎる旅たちとガン患者のブログ

2017-06-24 05:41:27 | 2012・1・1
歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの夫人、小林麻央さんが乳ガンで亡くなられた。34歳という若さである。まだ、これからの長い人生を残された若い方の訃報を聞くのはやりきれない。とくに麻央さんの場合は、まだ幼い二人のお子さんを残されたまま、ご本人はむろん、御主人の海老蔵さんのお気持ちを察すると、なんと言ってよいか、そのお悔みの言葉も見つからない。

麻央さんのなくなられた後の海老蔵さん記者会見をテレビ中継でみた。歌舞伎界の大看板の役者である。悲しみの中でも、先立たれた妻への愛と想いがこめられ心を打たれた。麻央さんは、長い闘病生活だったが、文字通り薬石効がなかった。亡くなられる数日前からは海老蔵さんとの会話もできなかったが、最後に旅立たれる前に”愛している”という言葉が麻央さんの口から聞かれたという。

麻央さんは3年前に人間ドック検診で乳ガンが判明、昨年9月、進行性のものだと公表した。そして、その闘病記をご自分のブログで書きつづってこられた。海老蔵さんによると、このブログは、同じようにガンで苦しみ、闘病生活を送っている人たちの共感を呼び、麻央さん自身にも救いになっていたという。

僕も膀胱ガン4回、大腸ガン2回の入院手術を受けている。幸い、いずれも早期発見で大事に至らなかったが、同病者として麻央さんがブログで患者の気持ちを書かれる心情はよく理解できる。ガンの治療は早期発見だという。麻央さんの発見が遅かったかどうかは別として、僕は麻央さんに代わり、同じガン患者のブロ―ガ―の一人として、進行性ガンの早期発見の必要性を再度訴えたい。

「北」との共同開催なら平昌五輪のボイコットを!

2017-06-23 06:00:24 | 2012・1・1
韓国の文在寅大統領が来月訪韓するIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長に対して、来年、平昌で開かれる冬季五輪の一部競技を北朝鮮の馬息嶺スキー場で開催し、聖火リレーを「北」の首都ピョンヤンやケソンを通したい、と提案するらしい。これを受けてIOCの当局者が”五輪は橋を渡すもので、壁を築くものではない”(共同電)と、あたかも共同開催案を歓迎するかのような報道もある。平和の祭典である五輪の聖火が平和を乱す国をリレーされるとは思わないが、大統領がこんな感覚の国の五輪はボイコットしてもよいのではないか。

最近、文在寅大統領のおかしな発言がめだつ。ソウル発のロイター電によると、文大統領は同通信とのインタービュのなかで”日本は慰安婦問題を含め、過去の歴史問題解決のために最善の努力をしてこない”と批判したとう。文大統領は2005年、両国間で締結された日韓基本条約ご存知ないのだろうか。慰安婦問題についての2015年の”最終的、不可逆的”合意を頭から否定しているとしか思えない。わが国は、35年間の日韓併合時代については、最善の努力はしてきている。

1980年7月-8月のモスクワ五輪ボイコットのことを想い出す。ソ連(当時)アフガン侵攻に抗議してわが国は米国など共に大会参加を拒否した。たしか30か国が不参加だった。「北」の国連安保理決議を無視しての弾道弾ミサイル発射、わが国での拉致問題、最近では拘束米国人の虐待死など。共同開催にしても国際世論は「北」の地に聖火がリレーされるのは望まない。それなのに「北」との共同開催を呼びかける文大統領である。共同開催でなくとも、わが国は観客を平昌五輪開催期、韓国に送らなければよい。、

安倍内閣のガバナンスの欠如と人気

2017-06-22 05:18:27 | 2012・1・1
文科省という役所は、いったいどうなっているのかー。安倍総理の”腹心の友”が経営する加計学園の獣医学部設置をめぐって、総理の関与を匂わす文書がありながら、文科省は最初は存在を否定し、怪文書だと言いながら、松野博一大臣は、再調査したら”総理のご意向”と書いた新しい文書が14もあったと発表した。そこまでは、まず許すとしても、今度さらに「萩生田光一官房副長官のご発言」が見つかったという。そして、おまけがつくのは、松野大臣が、この文書をは公表したことで、萩生田副長官に謝罪したといのである。安倍内閣の統制ガバナンスは欠如しているとしか言えない。

先日、僕は安倍総理の国会閉幕に当たっての記者会見をテレビで見たが、国会が加計問題で混乱し建設的でなかったと反省していた。しかし、国民への陳謝の弁はなかった。でも国民の目から見れば総理の身辺には「森友学園」から始まって何か疑わせるものを感じさせる。総理は自民党内での会合で「築城三年、落城一年」と党内の志気を高め「信なければ立たず」と小泉元総理の座右の銘を引用されていたが、何か絵空事の言に映ってきた。6月のマスコミの世論調査によれば、安倍内閣の支持率は一番高い読売新聞緒49%から最も低い毎日新聞の36%まですべて50%を切っている。毎日新聞に至っては支持率と不支持率が逆転している。

新聞の社会面の片隅に松友学園の籠池泰典前理事長が安倍総理の私邸を訪ね、大阪地検のよる家宅捜索にについて抗議をしたようである。国会閉会を待ったかのような捜索は、とかく判官びいきになりがちな国民感情にどう映るだろうか。野党は、この問題について臨時国会の開催を求めてる。7月2日の都議会議員選挙の結果次第だが、安倍内閣の支持率の低下は一過性ではないようだ。

豊洲移転 築地再開発 小池知事の巧みな戦術戦略だが

2017-06-21 06:03:54 | 2012・1・1
小池百合子都知事が昨日”緊急”記者会見を開き、中央卸市場を豊洲に移転し同時に築地も市場機能を残した”食のテーマパーク”として再開発するという基本方針を発表した。昨年11月、豊洲への移転延期を決めて以来、迷路に入っていたこの問題もやっと解決への方向性が明示された。7月2日の都議選を前にしての多分の政治判断に見えるが、都民の一人として具体的な方向性が示されたことは歓迎する。

小池氏が升添前知事の辞任を受けていち早く都知事に立候補したのは、1年前の今頃だが、選挙戦から知事就任後の政治手法は好い悪いは別として、その戦術戦略は巧みに僕にはみえる。2020年東京パラリンピックをめグル一連の問題もそうだ。彼女なりの問題をマスコミに提起しておいて都民の注目を集め、結局は”もとのサヤ”に収めるというやり方だ。潔癖性が強く、何事も自分の手でをという性癖なのかもしれない。

今回も豊洲の盛り土問題でまず、都民の目を引き付け”安全ではないが安心ではない”という変な論理を展開しながら、結局は”安全な”豊洲市場への移転を決め、都議選直前に築地再開発のおまけをつけて発表する。都民が安心であるかどうかは、選挙戦の結果というわけだ。早くも今回の知事の方針について、その財源はどうなのか。工程が具体性に欠けているという批判が出ている。しかし、これによって、五輪を前に遅れがちだった築地周辺の道路整備が進むことは確かだ。

もう一つ、小池知事の戦術戦略の勝利は、自民党が「加計文書」のドサクサでで支持率が低下した、この時期を狙ったかのようなタイミングである。小池知事の「都民ファースト」が有利になるのは間違いない。