「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

カラオケ キャバクラ自粛対策に違和感 コロナウィルス対策

2020-03-31 06:53:52 | 2012・1・1
感染拡大防止で外出など強いお達しがあった週末明けの昨日、東京の感染者数は13人と少なかった。とりあえず、ご同慶の至りだと思ったらクラスタ―の疑いのある台東区の病院 などのウィルス検体数が少なかったことをあげているが、素人考えにはこの大事な時に何故検体数が少ないのかと思うのだが。
 
東京都は昨日、緊急対策会議を開き、情勢は引き続き安心できるものではないと分析、その中で、深夜から早朝にかけて接客を伴う飲食で感染を疑う事例が多いとして若者はカラオケ、ライブハウス、中高年はバー,ナイトクラブなどへの入店を控えるよう呼びかけた。正直言って「密閉」「密室」「密接」の三ツの「密」を忠実に守っている老体には違和感を感じた。
 
米国の感染者数があっという間に14万人と中国、イタリアを抜いて世界一位になった。危機感をもったトランプ大統領はここ2週間が「死者」増に関わる重大時期として拡大防止「行動計画」を4月30日まで延長することを決めた。米国国立研究所の学者によると、現状は10万人から20万人死亡する可能性もあるという。
 
1万1000人と死亡者1位のイタリアでは霊きゅう車が町中を列をなしているのをテレビの画面でみた。知事がカラオケ、キャバクラ自粛を呼び掛けているわが国である。違和感とともに一抹の不安さえ感じる。

お清めの「なごり雪」を期待

2020-03-30 06:13:28 | 2012・1・1
昨日29日の日曜日、都心では3月下旬のこの季節には珍しく1センチほどの積雪があった。昭和63年4月8日以来32年ぶりの終雪だという。季節用語で終雪というそうだが、僕には”東京でみる雪はこれが最後です”で始まるイルカの歌った「なごり雪」のほうが季節感にあう。

わが家のある目黒区では雪は昼過ぎから1時間ほど降ったが夕刻には薄日が出て、コロナウィルスで終日外出を自粛している老夫婦にとっては花見の中の雪見になった。しかし、東京では今日も感染者が新たに69人も出ている。そのうち27人は感染者が多発している病院の関係者だという。花見,雪見などと楽しんでいる場合ではない。なごりの雪が新型ウィルス撲滅のお清めのなごりの雪になってほしいものだ。

(写真は降り始めて間もなく、うっすらと積もった隣家の屋根の垂れ雪)


医療介護福祉施設に”緊急事態宣言”を

2020-03-29 07:19:55 | 2012・1・1
東京ではこの週末、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため小池百合子都知事の呼びかけで首都圏での外出、移動の自粛が行われ折角の花見シーズンなのに人出はまばらだ。そんな中で昨日の東京1日の感染者数が発表されたが63人と記録更新である。これを受けた形で政府の対策本部の初会合が開かれ「基本的対処方針」が決まったが、安倍晋三総理は”今の時期は「緊急事態宣言」を出す段階ではない。ぎりぎり持ちこたえている”と情勢分析し”長期戦も覚悟する必要がある”と述べた。

一日一日の感染者数の上下に”一喜一憂”しているわけではないし、むろん「非情事態宣言」を期待しているわけではないが、僕ら90歳に近い持病持ちの高齢者が気になるのは続発しかけ始めてきた各地の医療介護施設での院内感染によるクラスター(集団感染)だ。63人と記録更新した東京の感染者数のうち29人までが台東区の総合病院の関係者であった。千葉県東庄町の障害者施設でも入所者26人と職員32人、合計58人がクラスター感染している。

医療介護施設のクラスターは、持病持ちの高齢者にとって一番心配だ。感染すると重症化しやすく致死率も高いという。年寄りは不要不急の外出はしなければよいのだが、老人にとって病院通いやデイサースは不要ではない。どうだろうか。政府が呼びかけて全国の医療介護施設に対してクラスタ―防止の注意宣言を改めて呼びかけてはどうだろうか。



北海道知事の英断 率先実行

2020-03-28 07:10:55 | 2012・1・1
この週末、東京は折からの花見シーズンだが、お上のお達っしで都民は外出自粛、わが家も江戸時代から続いている「火の用心」の神様、品川の荒神様の春の例大祭の参詣をとりやめた。「火の用心」よりも新型コロナウィルスのクラスター(集団感染)拡大予防の方が大切だ。

クラスタ―という言葉は今や国民の間に定着しているが、わずか、1か月前の2月末の政府の緊急対策会議で出てきたものだ。当時を小ブログで振り返ってみると、僕はWHO(国際保健機構)の”ここ1-2週間がヤマ場”という事務局長の言葉を紹介する一方、北海道の鈴木直道知事が2月28日から3月19日まで 3週間道内に「緊急事態宣言」を出したことに関連、安倍晋三総理はじめ閣僚が国民にマスクの着用を呼び掛けながらノーマスクなどを批判している。
2月29日更新の小ブログ「安倍総理の決断と庶民感覚」の中でも僕は突然の学校一斉閉鎖を批判しながら一方で総理のノーマスクにも触れ、鈴木道知事がマスク着用で記者会見に同席したことについて”国民に号令をかけるには演出でもよい。マスク姿も必要だ”として鈴木知事の率先実行を評価している。

鈴木知事が緊急事態を宣言した2月末の時点では国内の新型コロナウィルスの感染者数は北海道が最多であったが、広い北海道内での散発的な発生の認識であった。1970代10年間ほど札幌に勤務したことがある僕は多少道民意識をしっており、新しいもの好きの道民の騒ぎ過ぎぐらいに思わないでもなかった。しかし、道内の感染者数は緊急事態期間でゼロとなり、延長していない。結果論だが、鈴木知事の英断、率先実行である。
                     

小池都知事の外来語による”脅し”。

2020-03-27 06:08:24 | 2012・1・1
小池百合子都知事が25日夕方の緊急記者会見で今週末、都民の不要不急の外出禁止を要望し東京の”ロックアウト”(都市閉鎖)を示唆した。東京都内の新型コロナウィルスの感染者数が25日、1日で41人と”オーバーシュート”(爆発的急増)したのを受けての会見であった。小池知事の外来語好きは今に始まったことではない。就任時の”ダイバーシテイ”(多様な人材活用)、「希望の党」設立際時のカント哲学の借用語”アウフヘーベン”(弁証法止揚)などなど。

東京の新型コロナウイルスの感染者数は26日も前老が、日の41人に比べ6人増加47人と最多を記録した。これを専門用語で”オーバーシュート”というのかどうか一般都民には解らない。”ロックアウト”につても同じだ。理解できないだけに、大変なことが発生したと思う。。何故平易な言葉を使って説明しないのか。知事の会見の後、都内のスーパーからお米などの食料品が消え始めているという。

小池知事の発言でもう一つ気になるのは”ロックアウト”はある程度政治的判断で行う”言っていることだ。思い過ごしかも知れないのは東京五輪は1年後に延期されたが、小池知事の期限が6月に切れ、7月に選挙があることだ。伝えられるところによれば、自民党は候補を立てないという。コロナウィルスが”オーバーシュート”するかどうか。誰もがが鎮静化を願っている。”脅し”にもなる言葉遊びは謹んでもらいたい。




"石の上にも三年” 関取に復帰する富士東

2020-03-26 06:42:05 | 2012・1・1
昨日の大相撲番付編成会議で、3月の無観衆大阪場所で11勝4敗ながら3場所続けて10勝台にのせた関脇朝之山が大関に推挙された。ここ数年、大関の座から転落する力士が多く、現在、琴奨菊、照ノ富士、栃ノ心、高安と4人もおるが、相撲界では横綱に次ぐ地位、昇進おめでとう。

この編成会議で元幕内力士の幕下力士の富士東が5勝2。敗の成績で19場所に来場所十両に帰り咲く。18場所というが年6場所の大相撲では3年である。″石の上にも三年”という諺がある。「石の上でも三年座り続ければ暖かくなる」という意味である。(三省堂慣用句ことわざ辞典。

冨士東は江戸っ子力士である。戦後すぐの時代の横綱、東富士としこ名が似ていて、取り口も押し一本なのが好きで幕下に落ちてからもNHKのBS放送の土俵で応援していたが、よくも腐らうにいたものだ。平成31年の3月場所でも東幕下2枚目の地位で4勝3敗をあげながら、2年目の十両昇進を抑えられている。

相撲も土俵の上の白黒の勝ち負けだけでなく、記録面まで追うと面白い,辛抱強さでいうと西序二段99枚目の華吹(はなかぜ)につきる。ここ20年、序二段と三段目を上下いている力士だが、先場所も4勝3敗と勝ち越し、5月場所出場すれば50歳とのこと。人生百歳、力士寿命ものびているのだろうか。



"春の雪解け”期待 故宮博物館再開

2020-03-25 05:13:13 | 2012・1・1
ネット情報で中国の瀋陽発新華社電で新型コロナ.ウィルスで閉館していた故宮博物館が再開され、マスク姿の女性観光客が1.5mの間隔を置きながら手を消毒している写真を見た。そのキャプションには”春の雪解け期待 故宮博物館再開”とあった。

新型コロナウィルスの表舞台は今や欧米の「パンデミック」にに移った感がする。2か月ほど前はウィルス発源地武漢を中心とした物々しい防護服の街の閉鎖されたテレビ画面に驚き同情したものだ。調べてみると、コロナ.ウィルス第一号発生はは昨年の大晦日といわれ、死者が確認されたのが1月26日、それがあっという間に2月から3月にかけて拡大してしまった。

ネット情報によると、武漢と姉妹都市関係にある札幌、川崎両都市に対して,両市がウィルス発生時送ったマスクなどの支援物資のお返しが送られてきたという。中国政府は今ピーク時のイタリアにも医療器具などや感染拡大防止策を伝授しているとのことだ。コロナ.ウィルスが完全に治まったのかどうか。新華社の報道では4月8日から事実上閉鎖されている武漢の都市機能を解除する。まさに雪解けである。




五輪延期は1年以内がよい

2020-03-24 05:42:18 | 2012・1・1
今年の7月24日に開催予定の東京五輪パラリンピックを前にIOC(国際オリンピック委員会)が22日、理事会を開き、新型コロナ.ウィルスのパンデミックの現状を配慮して延期を含め大会スケジュールをどうするか4週間以内に結論を出すことになった。これを受けて森喜朗組織委会長が記者会見し”予定通り五輪を進めるほど愚かではない”と大会の延期を示唆した。

五輪の延期についてFNN産経の21,22日の世論調査によれば70%が賛成であり、欧米を中心に今吹き荒れているパンデミックを見れば仕方がない。問題は延期の時期だと思っていたら、産経新聞24日付首都圏版1面トップ記事で、政府高官の話として安倍晋三総理がIOCのバッハ会長に電話し、最大1年以内の範囲で延期できないか申し入れするという。開催日程の最終権限はIOCにあり、ステーク.ホールダー(利害関係者)が渦巻く機関らしいので、どうなるかわからないが出来れば年内延期が望ましい。

武漢発のコロナ.ウィルスが最初に報じられたのは昨年の大晦日だが、死者が最初に出たのは1月20日、猖獗を極めたのは2月中旬、日本でクルーズ船「ダイヤモンド.プリンセス」号で感染者続出したのも昔のように思われてきたが2月のことで、まだ1か月と経っていない。しかし、中国では最近では国内感染者ゼロの日が続き、上海、などの博物館が再開したり、欧州へマスク等の支援物資が送られている。開幕予定であった7月まであと3か月ある。”ののわれ”年2020年開催も出来ないではない。






イタリアの「新型」世界で初めて死者5000人越え 疾患老人にはショック

2020-03-23 07:14:20 | 2012・1・1
遠いはるか海の向こうの話とはいえ89歳の疾患持ちの老人にはショックである。新型コロナ.ウィルスの猛威は衰えず感染者数は31万人を超え、死者の数も1万3000人を突破した。なかでも突出しているのはイタリアで、1日当たりの死者数が22日、7651人、累計で5560人、世界で初めて中国をぬいた。

これに関連にして、産経新聞のパり発特派員電(3月22日付首都圏版6面)で"イタリアでコロナ死最多は何故”の中で、死者の多くは老人の院内感染で、それも99%が高血圧(76%)高血糖(36%)だとのことだ。僕も月に1回、HbAlcが7%とと高く治療を受け薬を頂戴していて他人ごとではない。

寡聞にして知らなかったが産経パリ発電によると、イタリアは65歳以上の高齢者が22.6%とでEU国内で一番高く、世界では日本についで二番目の高齢国だとのことだ。しかし、幸いわが国では22日の新たな患者数は47人、死者数は5人、累計でも49人とおさえこまれている。

ただ油断は禁物だ。大分県の国立医療センターで、看護師、入院患者7人が集団感染(クラスタ―)していた。拡大しなければよいが。僕も年に数回だが、東京の同じ機構の病院を受診しているだけに疾病老人には心配である。

"桜の花ののっぱら” 敗戦の年の”お花見

2020-03-21 16:18:24 | 2012・1・1
新型コロナ.ウィルス騒ぎで今年は三連休のお花見時なのに例年と違い、自粛ムード名所どころも人出が少ないらしい。テレビの画面で見たら、公共の場所での禁止区域表示が多く、花見客はマスクをして遠くから花を愛でてるだけだ。昨日、折角の花日和、家人に誘われたが、今一つ乗り気にならない。

加齢と共に頭の中は”行く末”よりは”来し方”の方が多くなってくる。北朝鮮がまたぞろ短距離弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。世界中が新型コロナ.ミサイルの感染拡大に"恐々”としているのに、ミサイル坊やは何を考えているのだろうかと思い来し方の戦争中花見の季節の頃、何をしていたのか想起してみたが、全く記憶がない。

ネットを検索したら作家の坂口安吾が敗戦の年の花見時上野の山に花見した時の随筆を残していた。「緋毛氈、出店もない。桜の花の野っ原をピュピユっと風が吹いて行く」。亡父の4月1日の日記には”疎開方づけをしていたら戸外はいいつの間にか梅桃桜が満開になっていた。3日の日記には、便所の汲み取り作業をするとあった。花見どころではなかった。写真は近くの桜の老木の根元に咲いた一輪。