「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ごまめの歯ぎしりで済んだ自民党総裁選挙

2021-09-30 07:32:11 | 2012・1・1
菅義偉総理の後任を選ぶ自民党総裁選挙は岸田文雄前政調会長が決選投票の結果、河野太郎ワクチン担当相を破り選ばれたた。岸田氏は10月4日召集の国会で第100代目の日本の首相に選ばれる運びだ。直接、選挙権のない90歳の老生だが、終日テレビの前に座りこんだ。結果としては、岸田候補が高市、野田2人の女性候補を破り、2位の河野候補との決戦投票にも勝利した。

老生にとっては岸田氏の総裁歓迎である。女性候補については偏見からか「女の腕まくり」で反対であり、河野氏に対しては氏の公式サイト「ごまめの歯ぎしり」などの考え方からも反対である。小ブログは先日、河野候補が北朝鮮の弾道ミサイル発射に関連した発言の中での「昭和の概念」の表現を批判している。

あまり聞きなれない諺だが、「ごまめの歯ぎしり」とは手元の福音館書店のことわざ小辞典によると「力の及ばぬものが何もできず憤慨すること」同意語「女の腕まくり」とある。ちなみに、ごまめとは片口イワシの干したものだが、平成生まれの世代はご存じなのか。









早く「日常」に戻りたい

2021-09-29 07:16:43 | 2012・1・1
天高く馬肥ゆる秋―絶好の行楽日和の昨日、米寿の愛妻が地域の老人会の集いで近所の古刹に遠足に出かけてきた。コロナ禍で老人会のお習字、カラオケ、フラダンスなどの室内の習い事が中止中のための行事だ。要介護3,卆寿の老生は留守番をおおせつかったが、ようやく全国の緊急事態宣言が9月30日をもって全面解除される旨、夕刻、菅義偉総理から正式に発表になった。

朗報であり吉報だが、今一つ老生にとってなぜか諸手を上げて喜べない。解除されたからといってすぐに老生の「日常」が戻ってくるわけではない。老生夫妻はすでに6月、2回目のコロナワクチン接種を済ませている。家人も親しい友人知人も同じである。しかし、昨年第1回目の緊急事態宣言が発令されて以来、会食をしたことはない。老人ホームに入居中の親友にもあえない。

この段階でコロナ禍の終息宣言をとやかく言うのは早いが、余生が少なくなってきた老生にとっては普段の「日常」が欲しい。戦前子供だった頃の生まれ故郷の鎮守の森の神様のお祭りが今年はない。孫夫妻の結婚披露宴も延期されたままだ。終息宣言まで「日常」はお預けなのか。


「緊急」「蔓延」発令措置解除後も飲食店への協力要請は必要か

2021-09-28 07:56:41 | 2012・1・1

ちょっと不見識だが、90歳の老生は毎日のコロナ新規発生について勝手に事前に推測して実数と比較している。昨日9月27日の発生も朝刊で確認したが驚いた。全国の発生者数が1147人少なく、うち3桁の地域は東京154人、大阪147人、神奈川122人Ⅰ都1府1県に過ぎないことだ。「緊急」宣言発令中の群馬は7人,三重は8人と1桁にすぎない。まるで「緊急」宣言「蔓延」措置解除にあわせたかのようだが解除は同慶の至りだ。

解除は「緊急」「蔓延」発令、適用中の全国27都道府県に対して行われるが、老生が分からないのは解除後、飲食店への営業時間短縮要請である。要請は各自治体が国の宣言、措置に基づき実施されていたのではないか。解除後もそれが可能なのかどうか。早くも沖縄県では独自の宣言を用意しているようだ。

しかし、老生の素人的な見方でも解除しても爆発的な感染はない。ここへきてのコロナワクチン接種のスピードアップで、第五波の到来はああない。ただし、久米島の昔からの飲酒習慣、泡盛の盃を回して飲む「おまわし」はこの限りではないがー。沖縄では健康のため、営業時間の短縮が必要かも。



ルーティング化させるなコロナ分科会

2021-09-27 06:51:41 | 2012・1・1
全国19都道府県に発令中のコロナ緊急事態宣言の期限が切れる9月30日を前に田村憲久厚労相が26日のNHKテレビで宣言解除ができる事態だと語った。政府は菅義偉総理の米国からの帰国を待って28日、コロナ対策の分科会を開き宣言を持続するか解除するか決定するが、その前の田村大臣の発言はフライングか、あるいは分科会をスポーツでいうところのルーティング視しているのではないだろうか。

ご同慶の至りだ。「宣言」最後の日曜日の26日、東京の新規感染者数は299人で前週に比べて3人減少だが、日曜日としては過去最多の8月22日から見れば、なんと4000人も減っている。全国的にも2134人と大幅に減っている。素人の筆者が見ても「宣言」解除してもよい時期のように思われる。

「宣言」が19都道府県全域にわたるのか一部なのかなど最終的な決定は22日の分科会の諮問を経てきまるが、それ以前から大臣が決定したかのような話がマスコミを通じて流れたり、沖縄県が独自の「宣言」を出すとかー。分科会がルーティングの儀式で会っては困る。



47都道府県 旅ゆかば 横浜4 日吉 綱島温泉

2021-09-26 09:31:38 | 2012・1・1
 横浜市の北西部の丘陵地帯、港北区、代表的なランドマークは日吉の慶応大学キャンパスと綱島温泉であ。いずれも戦前からある東京と横浜を結ぶ東急東横線 沿線にあるため早くから発展した。

慶応大学日吉キャンパスは36HAという広大な地域にあり、戦争末期には海軍連合艦隊司令部が地下壕を掘り、疎開してきた。その遺跡が残っている。

綱島温泉は戦前から戦後すぐの時代にかけて東京の奥座敷として賑わった、全盛期には鶴見川沿いに100軒近い温泉旅館があったという。筆者も何回か湯治にでかけたが、宿から少し離れると田園地帯で,カエルを餌にしてザリガニを釣りあげたものだ。

戦争中、元住吉駅周辺にはまだ農家が散在しており、亡母がモンペ姿で東京からお手製のリュクをもって東横線で買い出しに出かけたのを思い出す。今や港北区は人口40万人近い地方の中核都市なみだ。




107歳の誕生日を迎える日イ関係80余年の歴史を生きてきた日本人女性

2021-09-25 09:46:48 | 2012・1・1
タイトルの本の女性、Siti  Aminahさんといい,日本名は長田周子さんという。大正3年10月4日生まれで、今年で107歳である。彼女の波乱万丈の半生については小ブログの2011年6月19日ー21日更新3回続きの中で書いているがまさに戦前、戦中、戦後の日イの波乱の歴史を生きてこられてきた。その半生を07年ジャカルタでインドネシア語で出版された。そのとき、知り合いの彼女の長女を通じて是非とも日本語で出版したいという話があり、相談に乗ったことがった。

その後筆者は加齢とともに社会との接触が薄くなり、長女の方も超高齢の介護で多忙でお互いに合う機会がなかった。そこへきてコロナ騒ぎである。介護病院に入院していた母上は東京の特養老人ホームへ移転できた.。その通知を兼ねて長女の方から久しぶりにメールを頂戴し驚いた。インドネシア語で出版された母上の半生記が日本語で長女には無断で紹介、出版されているというのだ。

長女の方は早速その本を取り寄せ読んだそうだが、筆者が驚いたのは出版界では常識の献本が彼女には届いていないことだ。自主出版ではなく、大手の老舗出版社の出版であり、著者も大学の教授である。時代が変わりもの書きも本屋さんも常識が変わってきたのであろうか。長田周子さんの107歳誕生日のお祝いにはぜひプレゼントされてもらいたいものだ。日本もインドネシアも同じだ。筆者もインドネシア語版の献本を受けている。


真夏日の彼岸花

2021-09-24 06:55:56 | 2012・1・1
暑さ寒さも彼岸までーというが昨日「秋分の日」東京は最高気温が32℃と上り真夏日であった。90歳の老生は緊急事態宣言下、熱中症に配慮しながら終日家に閉じこもったが、米寿の老妻が近所の呑川の遊歩道に咲く彼岸花をカメラに収めてきた。この日の東京でのコロナ新規感染者数は521人。宣言期限まであと1週間どうなるかー。

47都道府県「旅ゆけば」 横浜3 「港みらい21」大桟橋

2021-09-23 06:18:30 | 2012・1・1
横浜の現在の発展ぶりを象徴するのが「港みらい21」地区であろう。市の中心部の西区と中区の海に面した地域に21世紀に出現した未来都市である。かっては三菱ドックや高島ふ頭、鉄道用地などがあった港湾部,戦災の跡がかなり後まで残っていたが今や「ランドマーク292」をはじめ超高層ビル群が林立する「未来都市」に様がりした。

「港みらい21」に隣接して昔からの大桟橋地区があり、山下公園がある。戦前航空機時代が始まるまでは横浜港の大桟橋は海外からの表玄関口であった。明治27年、英国人技師の設計によるものだが、なぜかメリケン波止場とも呼ばれて親しまれていた。さらに隣接の山下公園は大正12年9月の関東大震災で出た瓦礫を埋め立て造成された。

山下公園脇には「港みらい21」ができるまでは横浜一の高さを誇ったマリンタワーがあるが、灯台としての機能を終え、観光用に改装中である、公園には戦前、太平洋航路で活躍した「氷川丸」が係留され横浜市に博物館として一般公開されている。









































































































































































































































































































































































































































新規感染ゼロだった浅草観音様のある台東区

2021-09-22 08:16:40 | 2012・1・1
東京のコロナ新規感染者数は昨日9月21日、約3か月ぶりに300人を切り253人にとどまった。今朝の新聞にその市町村区別の一覧が載っていたが、なんとあの浅草の観音様がある台東区が発生ゼロ、銀座のある中央区が3人、累計感染者数トップの世田谷区と歌舞伎町の新宿は11人にすぎない。確かに緊急事態宣言により観光地や夜の街では人出の動きに影響が出てきたようだ。

お彼岸日和らしきその21日、米寿すぎの老妻が家人の車で菩提寺の浅草の古刹と谷中の霊園に墓参に出かけてきた。毎年は墓参のあと、浅草の観音様にも足を運ぶのだが、今年はコロナ禍に配慮して雷門も仲見世も遠慮してきたそうだ。帰宅しての話によるとはなかったという。やはり人出はまばらで、昼食に立ち寄った江戸時代からの老舗のそば店もいつもの賑わいはなかったという。

昨夜は東京では「中秋の名月」。8年ぶりに満月が見られたそうだ、要介護3,90歳すぎの筆者にとっては残念ながら秋の彼岸もお月見もない。老人ばかりではない。長引くコロナ禍で全国的に年中行事や神社仏閣の祭事が中止になっている。そのうちに人々から忘れられ、昭和の時代の昔の話になるかもしれない。




緊急事態宣言途中でも再検討を

2021-09-21 10:27:47 | 2012・1・1
秋の三連休の最後「敬老の日」、東京のコロナ新規感染者数は302人で7月19日以来約2か月ぶりに500人を下回った。田村厚労相らが言う緊急事態宣言撤去のめど、500人未満に近づいた。東京だけではない。全国の総発生数も下回った。緊急事態宣言下の19都道府県の中でも京都の47人から、滋賀の12人まで7府県が新規感染者が50人以下だ。

油断は大敵。もう少し事態を静観すべきだが、第五波の峠は過ぎた感じだ。発令途中でも意味のない地域に宣言は意味はない。「宣言」地域から先月蔓延防止重点措置地域に移行した岡山県は9人、宮城県は18人にすぎない。

確かに「宣言」や「蔓延防止」で人の流れなどに実効は出てきたが、新規感染者数の全国的な減少現象はこにきてのワクチン接種のスピードアップによるものではないだろうか。総裁選挙で多忙だが、もう一番頑張ってもらいたい。