「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍総理の決断と庶民感覚

2020-02-29 05:43:46 | 2012・1・1
安倍総理の春休みまで全国一斉に学校を休みにしようという唐突の決定は総理の独断だとのことだが評判は悪い。WHO(国際保健機構)も新型コロナ.ウィルスの流行はここ1、2週間がヤマ場と判断しているようだが、僕がみる限り、日本ではクルーズ船での感染を除けば集団感染者はいない。完全に終息したわけではないが、発生は散発的だ。ここにきて急増している韓国とは違う。

日本では3月は学期末で最も忙しい時期だ。入学試験あり、卒業式ありである。人生の区切り目であり想い出づくりの季節でもある。安倍総理も体験してきたはずだが、それを頭から取り上げるのはどんなものか。庶民感覚にかけている。昨日一日、つれつれなるままにテレビを見ていたが、一斉の休みに賛成の意見は少なかった。むしろ長期休みによって共稼ぎ家庭はどうなるのか―学校給食停止の補償はどうするのか―と反対の声が多い。

安倍総理の一声もあってかこの期間、イベントは中止され、ディズ二ーランドから動物園まで閉鎖される。社会全体が停滞ムードに陥るのではないか。連日株価は落ちている。そこへきて、人騒がせのトイレット.ペーパー不足のデマまで飛び交っている。油断は大敵だが、国の舵とる指導者は慎重な発言、決定を望みたい。国民に号令をかけるのならば、演出でもよい。時にはマスク姿も必要だ。緊急事態宣言をした北海道の鈴木直道知事はマスク姿であった。率先実行という言葉もある。



幕府の代官の手代だった祖父と一枚の写真

2020-02-28 06:50:12 | 2012・1・1
幕末の文久2年(1862年)祖父が腰に大小二刀をさし、ちょんまげのサムライ姿の写真を小ブログ(2019年11月23日)で紹介したが、祖父が幕臣として何をしていたのかよくわからなかった。ところが、数代前、先祖を共にする遠縁のお二方の調査で、祖父が幕府関東方代官の江戸詰めの手代である時撮ったことが判った。

祖父は天保2年(1831年)埼玉県深谷市の豪族矢井氏の血を引く旧家の出で、明治31年(1888年)死去するまで天保,弘化、嘉永、文政,文久,元治、慶応、明治の8代の波乱の時代を生きてきた。しかし、わが家は3代にわたって遅い子持ちだったので祖父といっても僕は祖父を知らないし、生き様はもほとんど判らなかった。

ところが、お二方の調査で次第に判明してきた。祖父は少年の頃関東方代官、林部善太郎の手代だった家に養子に出たが、養子先の死亡に伴い生家に戻り、勤め先も佐々木道太郎代官に変わっている。付け刃の知識で恐縮だが、代官の手代というのは、代官の雇人の地方武士で、代官に代って領地の農政などに当たる職だ。祖父も群馬県岩鼻陣屋(高崎市)や山梨県谷村陣屋(都留市)などに足跡を残しているが、最近のお二方の調査で、祖父が幕末の農政学者で下総長部村で農民運動を指導者していた大原幽学とも接点がり、大原の自刃の検視にも立ち会っていた。

まだ祖父については判らない点が多い。前回の小ブログで祖父の写真は時代背景などから横浜の初代写真師、下岡蓮杖撮影だと推測したが、当時祖父の住んでいた江戸下谷の同じ町内には写真家であり画家である島霞谷がおり、横浜よりは地元で撮影したというほうが自然である。訂正しておく。



国会内は新型ウィルスに無菌? 安倍総理のマスク姿の露出度

2020-02-27 06:23:24 | 2012・1・1
新型コロナ.ウィルスの感染拡大防止の政府の基本方針を忠実に守り、家に閉じ籠もり、たまにテレビの国会中継に目をやったが、相もかわらぬ東京地検検事長の定年延長をめぐる問題をやっていた。テレビの画面には新型コロナ.ウィルス感染の注意を喚起する固定表示があり、国民の関心は検事長の定年延長よりウィルスの感染拡大防止にあるのでは。僕も質疑の国民民主党の玉木雄一郎代表や安倍晋三総理には申し訳ないがテレビをきった。

僕の関心事は衆院予算委員会のそれほど広くない室内に、テレビで見渡したところ安倍総理をはじめ加藤勝信厚労相など各閣僚、与野党の議員たち全員がマスクをつけていなかったことだ。先日の政府の拡大防止基本方針では人の集まる場所にはマスクを着用するよう国民に呼び掛けていたではないか。それとも国会内には何か無菌の仕掛けがあるのだろうか。

新型ウィルス発信元の中国では3月5日から開催の全国人民代表会議(国会)を早々と延期した。新型ウィルスのクラスタ―(集団)感染はここ2週間が勝負だとし、安倍総理は国民にイベント中止を呼び掛けている。国会もこれに呼応して延期すべきであった。一部の議員は国会や議員会館に出入りする関係者に殺菌剤を流布したらどうか提案しているが、そんな姑息な問題ではない。

中国の習近平国家主席や文在寅韓国大統領に比べて安倍総理のマスク姿の露出度が少ないように僕には思える。中韓両国に比べてクラスター(集団感染)がない安心感からなのだろうが、国民にマスク着用を広く呼び掛けているのだ。格好だけでも着用したほうがよいのでは。



日韓相互渡航の一時停止を

2020-02-26 06:38:43 | 2012・1・1
韓国内の新型コロナ.ウィルスによる感染者数は新たに169人増え、1146人と1000人をこえた。政府はようやく25日、、大流行地のテグ(大邱)慶尚北道など一部地域に滞在していた外国人に対しても入国を拒否することを決めた。小ブログは先日、「深刻な韓国の新型肺炎 遅くはないのか日本の対応」と一文したが、素人の僕がみても一歩も二歩も遅すぎる。

自分の頭のハエも追えないのに中国の政府系英字紙「チャイナ.デーリー」は韓国の防疫措置を例にとって地下鉄など公共交通機関の規制がとれていないのは対応は遅すぎると批判している。わが国はどうか。「ダイヤモンド.プリンセス」を除けば、幸い集団的感染者は韓国と違つて出ていない。昨日発表された政府の基本策も、クラスター(集団)感染の抑制が中心である。

政府の基本方針を受けてサッかーのJリーグでは開幕を3月15日まで延期、プロ野球もオープン戦を無人観客でやったり、大相撲も中止を検討しているという。それも感染のクラスター感染抑止に役立つと思うが、韓国の集団感染と抑止策を見ていると、ここは思い切って期限を切って両国間の相互渡航を禁止したらどうだろうか。大統領専用機で自国民を迎えに出かけた時期とは様子が一変している。





「外出禁止」阿倍内閣の新型ウィルス対応と支持率低下

2020-02-25 07:09:31 | 2012・1・1
三連休明けの25日、政府の新型コロナ.ウィルス感染対策本部が遅まきながら基本方針を発表した。その概要が前もって産経新聞に載っていたが”クラスターを抑え込む”のが柱だという。あまり聞きなれない言葉だが、「クラスター」とは英語のculusterで手元の英和辞書によれば、第一義は”花や果実の房で、この場合は感染の範囲、集団を意味するらしい。

産経新聞によると、基本方針は、患者がクラスターで発生する場合には積極的疫学調査、健康調査、外出自粛などを明記することだという。当たり前のことでお役人の作文みたいだ。政府からいわれる前から僕ら年寄りは、新型ウィルス流行中は約束のアポをキャンセルし家に閉じ籠っている。

暖冬異変で梅の名所、水戸の偕楽園の梅が例年より2週間早く満開に近いらしい。しかし、会場には消毒剤が用意され、観客の数は少ないとのこと。僕ら年寄りにとっては、あと何回見られるかわからない梅見である。残念だが、わが家の庭の一本の梅も満開だ(写真)。これで満足しよう。

24,25日実施したFNN(フジテレビ.産経新聞)の世論調査によると、安倍内閣の支持率が前回より8.4ポイント下がり36,2%、逆に不支持率が7.8ポイント上がり、46.7%と逆転である。一方、新型ウィルスに不安を感じるかは”ある程度感じる”を含めれば85%と高率だ。やはり、ある程度仕方がなかったとはいえ「ダイヤモンド.
プリンセス」号の政府の対応は失敗だった。





深刻な韓国の新型肺炎  遅くはないのか日本の対応

2020-02-24 07:53:48 | 2012・1・1
お隣の国、韓国で新型コロナウィルスの感染者が爆発的に増え、6日続けて100人をこえ833人、死者も7人となった。これに対処して文在寅大統領は感染病の危機レベルを4段階で最高の「深刻」を引き上げた。これに対する日本の対応はどうか。外務省の海外渡航安全HPによると21日に流行地のテグ(大邱)、慶尚北道、などへの渡航の注意を喚起する「スポット情報」が出ているが感染症危険区域には指摘していない。

政府は三連休明けの25日、感染拡大の防止に向けた総合的な具体策を明示するという。わが国では幸い韓国のような集団感染は見られないが、北海道から沖縄まで散発だが毎日感染者が出ている。クルーズ船の感染騒ぎも、下船者から死者も出て完全に治まったとは言えない。加藤厚労相は”流行は移行期だ”という認識を示しており、誰でもが正念場と思っている。

戦争中に小国民だった僕らは戦争には休みがないと「月月火水木金金」と軍歌を歌った。中国の習近平国家主席は今回の新型コロナウィルス大流行を事あるごとに戦争に譬えているが、僕ら小国民にもそのように見える。政府は対応に一生懸命なことはわかるが今一つ対応が遅いように見える。韓国へのチャーター便派遣まで視野にいれて対応を考えてはどうか。政府に危機感がなく見えるのは”老爺心”だからだろうか。










「竹島の日」頼りない政府の対応

2020-02-23 08:20:48 | 2012・1・1
昨日2月22日は島根県などが主催する竹島の領土返還を求める「竹島の日」、今年で15回目になるが、今年も政府は閣僚を派遣せず、政務官でお茶を濁した。式典で挨拶にたった丸山達也県知事は”韓国は竹島の占領を既成事実化する動きを強めている、政府は毅然たる対応をとれ”と挨拶した。

式典には藤原崇内閣府政務官が政府を代表して出席、挨拶したが、会場からは”政務官では頼りがない”と野次がとび、藤原政務官が”安倍総理が領土問題担当大臣を任命した”と言及すると”そいつが出席しろ”と口汚い怒号がとんだという。これまでの式典ではあまりなかったことだ。

藤原政務官は挨拶の中で”今後も粘り強く冷静に交渉する”と通り一片のことを言っていた。相手は大統領まで不法に足を踏み入れ武力占領している。藤原政務官には失礼だが若造の政治家が犬の遠吠え”みたいなこと言っても”屁”(失礼)ともこたえない相手である。

他人の不幸を笑ってはいけないが、韓国ではここにきて新型コロナウィルスの感染者が急激に増加している。「竹島の日」への抗議どころではないのだろう。島根県警が過去最高800人で臨んだ警備陣も幸い無事もなくすんだのはよかった。









"はまのアメ横”199円マスク

2020-02-22 06:54:19 | 2012・1・1
新型コロナ.ウィルスの感染流行で全国的にマスクが品不足のようだ。昨日の記者会見でも菅義偉官房長官もこの問題に触れて官民一体となって24時間態勢で増産に励んでいる。1億枚は確保できると言明した。

わが家は老人世帯のため多少買い置きがあったが、花粉シーズンを迎えて困ったと思っていたら、昨日、老妻が娘夫妻の車で、横浜の”はまのアメ横”といわれる松原商店街で,”おひとり様一個”一袋(10個)199円で買ってきた。松原商店街は生鮮野菜や魚が豊富で安いというので、わが家では時々、車に乗って多摩川を渡り買い出しに行くが、あるところにはあるものだ。

マスク不足は世界的なものらしい。ネット情報を探していたらコロナ.ウィルス感染者ゼロのインドネシアでもマスク不足からか東ジャワの片田舎の町でネットを利用した詐欺事件で女性が捕まっている。コロナ.ウィルス感染者数は中国本土と「ダイヤモンド.プリンセス」号以外でも28国.地域に拡大しており、検疫体制の弱い地域にも拡大するかもしれない。韓国ではここにきて感染数が急増しているが、北朝鮮が早くも4月のマラソン大会を中止した。判らないではない。

コロナ.ウィルスによるイベント中止 頑張ろう日本

2020-02-21 05:58:05 | 2012・1・1
昨日、老妻のもとに区(東京)の歯科医者会から電話があり、3月1日に予定されていた「8020」の会が中止になったと知らせがあった。80歳を越えても自分の歯を20本以上持つお年寄りを表彰しようという催しだ。春先のこの季節、表(おんも)に出たいのは”赤い鼻緒のジョジョ(草履)”はいたみいちゃんだけではない。年寄りもそうなのだが、このコロナ.ウィルス騒ぎ、しかも高齢者主体の会では仕方がない。

コロナ.ウィルスの感染拡大を受けて昨日厚労省からイベント開催の注意事項が発表になった。2月23日の天皇誕生日の一般参賀の中止、3月1日の東京マラソンの一般参加の中止、同じようなイベント中止や延期が全国に相次いでいる。多分、厚労省はこれが東京五輪まであと150日の社会に対して沈滞を与えると判断したのであろうが、”不要不急”という曖昧な表現でよくわからない。

中国本土におけるコロナ.ウィルス感染者数が21日、411人2日続けて、1月29日以来1000人を割り込んだ。わが国でも入院者に2人死者が出たが、毎日「ダイヤモンド.プリンセス」から500人近い乗客が下船し、元気に家路についている。加藤厚労相は下船者の在宅日常生活を保障している。素人ながら僕もピークは過ぎた印象は受ける。

しかし、油断は禁物だ。2009年のHINI(猪流感)インフルエンザの時は、当時の舛添要一厚労相は感染者確認から70日目にして患者の全数把握を中止し定点把握に移行したが、90日目に死者が出て、改めて25日、”流行入りを迎えた”と訂正している。結局、HINIは2010年1月終息までに203人の死者が出ている。今回は「ダイヤモンド.プリンセス」という”余計な”災難が舞い込んだが水際作戦は失敗ではない。心配なのは社会が萎縮して五輪歓迎ムードに水を差すことだ。頑張ろう日本。



新型コロナ.ウィルズ感染防止 政府は成果を世界に示せ

2020-02-20 06:09:26 | 2012・1・1
「ダイヤモンド.プリンセス」号の乗客のうち14日間の船内待期期間を終えた高齢者など第一陣、413人が昨日下船した。朗報なのだが、依然船内には2000人をこえる乗員乗客が残っており、昨日も新たに79人が陽性と判明した。まだ手放しで喜んではいけないし、評価をするには時期尚早なのだが、国立感染研究所から途中分析結果が発表された。

この発表に関連して産経新聞(2月20日付首都圏版1面)が「クルーズ船乗員乗客の発症者数推移」を表にしていたが、乗客感染者は客室待機措置が取られた5日のあとの6-9日に89人が集団発症しているが、ウィルスの潜伏期間を考えれば、待機措置の前から集団感染は始まっていた。隔離措置が進んだ10日以降は感染者数は減少している。

それなのに、乗客隔離措置に対して内外からの批判が多い。驚いたのはyou.tubeに政府の災害調査チームの一員として「ダイヤモンド.プリンセス」号に派遣された国立大学の教授が自分の個人的な見解としながらも”船内はカオス(混乱)悲惨な状態”と批判をしていることだ。

言わずもがなだが、「ダイヤモンド.プリンセス」号の災難はわが国が引き起こしたものではない。集団感染も政府の対応の失敗が原因ではない。政府は国際機関WHO(世界保健機構)と緊密な連絡をとり、さらに大事を取り、感染後の待機日数も12.5日を14日としているほどだ。政府はウィルス拡散防止の成功例として世界に誇示すべきだ。