新聞のJR東日本の全面広告に”東京に行くなら切符の次にアプリです”とあった。スマートフォンでアプリ(application software)を使って駅の構内図をダウンロードすれば、複雑な乗換の多い駅でも迷わずに済み”列車まわりはぜーんぶおまかせ”という趣旨の広告だ。しかし。アプリの意味さえよく解らない老人には、なんのことだか、さっぱり理解できない。
ネットのGFシニア.マーケティングCOMによると、80歳以上のケータイ所有者は56.2%で、半分近くが持っていない。さらに、持っていてもインターネット機能を利用できるのは、そのうち20%にすぎない。8割が通話用に利用しているだけだ。これでは”切符の次にアプリ”と言われても何のことだか解からない。
足腰の弱くなった高齢者には、都内の公共交通機関の利用は難行である。駅構内にエレベーターやエスカレーターが完備しているかどうか。乗換通路が長いかどうか、僕は出かける前にネットでチェックする。それでも図面と実際とは違い、当惑することがある。先日も東京駅の南口から八重洲口のJRバス乗り場で歩いたが、構内図に従って歩くより地上の道路を行くほうが老人には楽だった。
6人に1人が65歳以上という高齢者時代の到来である。年寄りも身障者用の車椅子を使えばというが、心理的に抵抗があり、駅員がそれに対応できるだろうか。アプリでダウンロードしても構内図はデフォルメされていて実際とは違う場合もある。日本の代表駅である東京駅でさえ、丸の内口と八重洲口とを結ぶ自由通路が一つというのは問題である。入場券を払っても年寄りでも歩ける”歩く道路”があってもよいのではなかろうか。
ネットのGFシニア.マーケティングCOMによると、80歳以上のケータイ所有者は56.2%で、半分近くが持っていない。さらに、持っていてもインターネット機能を利用できるのは、そのうち20%にすぎない。8割が通話用に利用しているだけだ。これでは”切符の次にアプリ”と言われても何のことだか解からない。
足腰の弱くなった高齢者には、都内の公共交通機関の利用は難行である。駅構内にエレベーターやエスカレーターが完備しているかどうか。乗換通路が長いかどうか、僕は出かける前にネットでチェックする。それでも図面と実際とは違い、当惑することがある。先日も東京駅の南口から八重洲口のJRバス乗り場で歩いたが、構内図に従って歩くより地上の道路を行くほうが老人には楽だった。
6人に1人が65歳以上という高齢者時代の到来である。年寄りも身障者用の車椅子を使えばというが、心理的に抵抗があり、駅員がそれに対応できるだろうか。アプリでダウンロードしても構内図はデフォルメされていて実際とは違う場合もある。日本の代表駅である東京駅でさえ、丸の内口と八重洲口とを結ぶ自由通路が一つというのは問題である。入場券を払っても年寄りでも歩ける”歩く道路”があってもよいのではなかろうか。