「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「愛燦燦」(あいさんさん) 竹馬の友への挽歌

2019-11-30 06:12:22 | 2012・1・1
文字通り竹馬の友だったK君が10月8日、90歳の誕生日をすぐ前にして亡くなっていた。”葬儀、納骨の儀は近親者のみで滞りなく相すませました。ご通知が遅れたことをお詫び申し上げます。誠に勝手ながら御香典ご御供花は辞退させて頂きます”という息子さんからの葉書である。彼には伴侶がお元気だが、宗教上の関係で、いわゆる「喪中」とか「喪主」といった仏教の考えは許されないらしい。喪中葉書ではない。

K君とは昭和18年(1943年)4月、同じ中学に入学してからの仲だ。戦闘帽にゲートルを巻いた制服で、毎朝、”〇〇君”と玄関先で声をかけられ一緒に通学した。20年1月からは同じ軍需工場へ学徒動員され「人間魚雷」回天の部品を作った。終戦間際には家を離れ、千葉県の利根運河の浚渫工事に同じ農家に分宿して従事した。戦後は同じアルバイト先で汗を流した仲でもあった。

現役を引退してからは戦中戦後苦労した仲間が年に数回旅をしたが、彼は明るい性格からムードメーカーで酒が好きで歌も好きだった。酔いがまわると彼は十八番の歌、美空ひばりの「愛燦燦」を歌った。けっして上手ではなかったが、情が込められていた。賑やか好きの彼でもあった。お通夜があれば僕は”人生つて不思議なものですね、嬉しいものですね”と「愛燦燦}を歌いたかったのだが。数すくなくなった仲間たちで,できれば彼を偲ぶ会を開き、彼の持ち歌の一つでもあった”お馬鹿さんよね”で始まる歌を歌い早逝(僕らより)の挽歌にしたい。



軍人将棋の時代には「ゲーム障害 」はなかった

2019-11-29 05:27:49 | 2012・1・1
ショッキングなニュースが新聞に載っていた。国立久里浜医療センターの調査によると、若い男性の4割以上が一日2時間超スマホなどを使ってゲーム遊びをしているというのだ。さらに、4時間から6時間未満が8.6%、6時間以上がなんと3.7%もおり、使用時間が長くなるほど”学業成績”や”仕事パーホーマンス”が低下,”昼夜逆転”などの「ゲーム障害」が出てきている。日本の将来を担う若い世代がこれで大丈夫なのか、”老爺心”ながら心配だ。

スマホも持たずPCでもゲーム遊びをしたことがないが、僕ら銃後の小国民世代は、ゲームというと、正月に時季限定のカルタ遊び、百人一首、双六、トランプ、”動物合わせ””家族合わせ”、都会ではコリント.ゲーム,がちゃんこ(パチンコ)などを想い出す。男の子では軍人将棋もその一つであった。

70年前で忘れかけてきたが、本将棋(一般の将棋)と同じように駒と盤を使用したが、駒は国防色(カーキ色)をした間伐材のチャチなものが多く、、紙の盤であった。駒は大将を筆頭に少尉までの各階級と飛行機、地雷、工兵、騎兵などの兵科があって、飛行機は地雷にに勝つが、地雷は工兵に負ける?などのルールがあったが忘れかけてきた。

いずれにせよ、こういった戦前のゲームは正月限定の遊びであった。今や「ゲーム障害」はWHO(世界保健機構)認定の疾患だそうだ。日本だけの現象ではないが、日本の将来にとってはゆゆしい問題だ。早急に対策を講ずべきである。




"竈(かまど)起こし”品川荒神様の秋の例祭

2019-11-28 05:20:32 | 2012・1・1
江戸時代から”竈(かまど)起こし”“火の用心の神様として知られる東海道品川宿近くの千体荒神殿の秋の例祭が27,28日の二日間催されている。”千体荒神殿”というが神社ではなく、曽洞宗の古刹、海雲寺の千体観音供養である。昨日、老妻が娘と一緒にわが家の”神棚”にある””御神体”の分身をもって護摩焚きに参詣してきた。毎年春(3月)と秋(11月)の二回の例祭に”御神体”を持参、本堂で護摩焚きして”竈起こし”と”火の用心”を祈願して頂く。(写真)

例祭の日には最寄りの京急青物横丁駅から旧東海道に沿って露店が出て、善男善女の参詣客を楽しませてくれるが、かって東海道が海近く通っていた名残か、わかめなどの海産物を売る店がまだある。わが家では縁起物として、ここだけにしか売っていない”カマおこし”を買ってくる。平釜の形をした粟おこしだが、何故かこれを
買わないと気が治まらい。(写真)
令和の電気釜の時代、竈といっても見たことがないし、使ったことがない日本人がほとんどである。しかし、こういった先人たちの故事が年々消えつつあるのは残念なことだ。荒神様から頂戴した「火の用心」の張り紙を台所の片隅に張りながら、入れ歯を傷めないよう゛カマおこし”を食べ、一家の竈起こしを願った。


提言 バリ島での危険な女性の一人暮らし

2019-11-27 04:45:23 | 2012・1・1
インドネシアの観光地バリ島の首都デンパサールで一人暮らしの日本人女性が襲われ、住んでいた二階の部屋から転落、病院に運ばれたが重体だという。またかという感じである。

十年一昔というが、2009年9月と12月にもバリ島では続けざまに日本人女性が殺されている小ブログは”バリ島殺人事件 懲りない日本人女性”(9月30日)と”またまたバリ島殺人事件 危険な女性一人暮らし”(12月28日)と一文を書き警告している。二つとも観光ビーチ、クタで起きた事件で、一人は観光客であった。

僕は半世紀前の1966年、初めてバリを訪れて以来、10回近くこの島に観光で出かけている。古いヒンズー教の文化と伝統、それに自然豊かで最初の頃は、”天国に近い国”という形容詞がピタリの地であった。”この島には泥棒がいない”と言われ、当時治安の悪かったジャカルタから来た僕を感激させたものだ。

僕が最後にバリを訪れたのは2006年11月で、その時の印象記を「バリ島への提言」として(1)自然への回帰(2)ジゴロの追放―二つにまとめ小ブログに書いている。{12月1日ー2日) ジゴロというのは観光ビーチにたむろするビーチボーイのことだ。今回の事件はジゴロには関係なさそうだが、バリには一人暮らしの日本人女性を狙った犯罪が多すぎる気がする。何故なのだろうか、どこかに観光ちとしての気の緩みがあるのではないか。



枝野立憲民主党代表の隠岐の島視察の違和感

2019-11-26 05:30:17 | 2012・1・1
枝野幸男立憲民主党代表のtwitterを見たら、この週末、島根県隠岐の島の西島を訪れ観光施設を視察していた。折しも野党4党は安倍政権の「桜を見る会」問題で共闘本部を設置した。立憲民主党は野党第一党、その御大将の“のどやかな”Twitterに違和感を感じた。同じ隠岐の島でも、韓国が実効支配している隠岐の島町から”竹島を返せという発信だったら理解できるのだが。

旧民主党を中心にした政権が今一つ人気がなかったのは、鳩山由紀夫総理の沖縄基地問題での”少なくとも県外”発言で代表される外交オンチではなかったのではないだろうか。たしか菅直人総理時代だっただろうか、アラブ湾岸のある大使館の建国記念日のパーテイに出たら野党自民党からは福田康夫、安倍晋三と二人の元総理が出席していたが、民主党内閣からの現役閣僚の出席はなかった。

韓国のGOSMIA(情報包括保護協定)維持で日米韓間三国の安保体制はなんとかなったが、依然として北朝鮮との拉致問題は未解決だし、韓国との間の徴用工をめぐる問題は未解決だ。枝野代表は隠岐の島の海土町視察に当たって”中長期視点にたって地域振興に力をいれる”と挨拶していたが、内外に難問山積している。地域振興もさることながら、ほかにやることがあるのでは。

野党が衆院選挙をにらんで、一つの問題で追及「本部」を設置するのは異例のことだそうだが、大方の国民はまだ3年3か月の民主党政権時代の”悪夢”を忘れていない。野党は共闘本部を設置するのではなく、足が地についた政策を望みたい。


秋深まる(1) 東京のカリン収穫祭

2019-11-25 07:34:50 | 2012・1・1

渋谷と横浜を結ぶ東横線の学芸大学駅から祐天寺駅に抜ける五本木商店街で例年の「カリン収穫祭」が催された。商店街の街路樹で獲れた花梨の(カリン)の実を無料で配り、地元で収穫された野菜を時価で販売するお祭りだ。秋雨の降る中、老妻は娘婿夫妻の車で朝早くでかけてきた。僕はといえば、背中を寝違えたらしく、今日も留守居を仰せつかった。

東京の六本木は今や国際的にも有名だそうだが、一本、木が少なかったため知名度はローカルだ。昭和20年3月から、僕は近所に住んでいて昔のことを多少知っているが、当時は住宅街の所々に畠や植木溜めも散見された。近くを走る駒沢通りの車の量も少なかった。いつ、カリンが街路樹として植えられたのか寡聞にして知らないが、こうして毎年、秋の収穫を祝う行事となっている。


GSOMIA 韓国の変わらぬ”ドタキャン”体質

2019-11-24 06:18:38 | 2012・1・1
GSOMIA(日韓軍事情報包括協定)の失効を通告していた韓国が22日,期限僅か半日前になって、従来通り協定を維持したいといってきた。変わらぬ韓国の”ドタキャン”体質である。産経新聞(24日付首都圏版)3面のソウル電によると、22日昼まで韓国政府は協定の延長か終了かは50対50であった。これが急遽、延長に、決定したのはポンぺオ米国務長官警告があったからだとの韓国紙の報道を引用している。

小ブログは今年の8月、韓国がGSOMIAからの脱退を通告してきたとき、約束破りの常習犯と批判した。1965年の日韓基本条約をはじめ、最近では2015年の慰安婦に関する取り決めなど政府間の約束事を平気で破る常習犯であるというのだ。今回韓国がGSOMIA脱退通告を撤回したと知り、僕は韓国人には”ドタキャン”体質があるという産経電子版の記事を想い出した。

この記事によると、韓国の旅行業界では、ホテル、レストランなどで、予約を入れながら無断でキャンセルすることを”No show"というそうだ。文字通り、姿を現さぬことだ。この”No show"は、韓国国内だけでなく、外国でも慣習化していて評判が悪いそうだ。

文在寅大統領は申し訳ないが、恥も外聞もなく、”ドタキャン”など平気にする人物である。これでもって、徴用工など一挙に日韓間の難題を解決したいと思っているようだが、彼の外交オンチは米国だけでなく、想いを寄せている北朝鮮からも見捨てられている。