「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"ポストの数ほど保育所を”の時代の保母さんからのコメント

2016-03-09 06:08:05 | 2012・1・1
先日、小ブログで、今、社会を騒がせている匿名ブログ「保育園落ちた日本死ぬ」批判を書いたところ、かって保育園の園長をしていた知人の女性(82)から”あきれる一言”。さらにそれ以上に憤りを感じるのは、これに便乗して国会周辺でデモをしている連中だ”とメールでコメントを頂いた。僕も先のブログで、この匿名ブログは政治的な意図の臭いがすると旨示唆したが、案の定、共産党の女性参院議員が”保育園落ちたの私だ”のプラカードを掲げデモに参加していた。

知人の女性は昭和28年から平成5年、定年で園長を辞めるまで40年間、保母さんをされ、自身、二人のお子さんを育てておられる。女性はメールのコメントの中で、”私たちの時代は、今のように恵まれていなかった。長男(昭和35年生まれ)の時は7回も保育所を変えた。自宅で他人のお子さんも一緒に預かる”保育ママ”(家庭福祉士)の体験もされたと書かれている。

昭和35年から45年の時代は、高度成長から都会では一挙に”共稼ぎ”が増え、極端な保育所不足になり”ポストの数ほど保育園を”運動が展開された。知人の女性は保母さんとして、保育予算の増加運動にも参画、仲間は童謡を歌いながら保育所の増設を訴える街頭デモにも参加した。女性の書かれた「私が見てきた保育の歴史}(けやき出版1998年)には、過去の保育所の苦闘の歴史が記されているが、戦後すぐの時代には女性の”二コヨン”(日雇い労働者)支援のために職業安定所近くで野外託児所もあったという。

デモに参加した共産党の女性議員は、夫も東京の区議をしており、二人の収入から認可保育所の入園基準には当てはまらない。こういったことをよく調べずに匿名で勝手放題の事を書き、これを国会で問題にするとは、無責任きわまりない。

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4 コメント

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デモ好き左翼 (chobimame)
2016-03-09 08:49:59
左翼は、とにかく国に逆らう内容のデモなら何でもいい感じですね。
国は、幼保一環教育を初めていて、幼稚園でも延長保育を実施しています。
なので、保育園ではなく、敢えて幼稚園を選ぶ人もいます。
私の住まいの近隣には、50メートルおきくらいに0歳~3歳までの保育園があります。
だだ、利用者の中には、家から近くないとダメだとか、料金が高いとか、あれこれ言う人もいるそうです。
1人1人の意見を聞いていたら、町は保育園だらけになるでしょうね。
確かに要望も大事ですが、最近は、個人のワガママが過ぎるような気がします。
国に頼れないなら、自分が稼いで、お金で子守りをしてもらうしかありません。
現に金持ちは、公立保育園など充てにしていません。
文句ばかりをいっても、始まらないのです。
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文句だけでは (kakek)
2016-03-09 09:29:01
chobimame さん
参議院女史は議員手当だけで2千万円、御亭主(区議)の収入を入れればいくらになるでしょう。認可保育園には色々規約があるそうで、高収入は入れないそうですね。しかし、認証に比べれば施設がよいので希望が多いみたいです。元々保育園は低収入の家庭のために託児所から出発しており、戦前、東京では託児所はスラムしかありませんでした。
若い世代は恵まれていて、ただ文句ばかり言っています。
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Unknown (納豆好きな関西人)
2020-10-23 11:04:41
収入がたかいと、保育園に入れない。
そんな自治体があるの?
どこかな。
保育の必要性が基準。つまりは子どもにとってのはずだけど。
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いってることがよくわからない (ちっち)
2023-01-01 23:57:21
国に頼れないなら、自分が稼いで、お金で子守りをしてもらうしかありません

こういう思想がはびこるのを自己責任社会というのです。
生存権、労働権を保障するのは国です。
子どもの発達の権利を保障するのも国です(←憲法第26条)。
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