今日10月31日,第49回衆院総選挙が全国一斉に行われる。幸い全国的に天候にも恵まれており、事前投票と合わせて投票率も高いようである。我が家では家人はすでに投票したが90歳の老生は棄権した、要介護3、身障者手帳の持ち主である。在宅介護の身ではこれ以上、他人に迷惑をかけたくない。老生が初めて衆院選挙に参加したのは1952年10月の第二次吉田茂内閣の抜き打ち解散後の選挙施ある。以来69年老生はいつも選挙をしており、今回が初めての棄権である。
老生が国政選挙に初参加した翌53年4月にも同じ吉田茂内閣によって、いわゆるバカヤロー解散による26回総選挙が行われている。老生はこの選挙には駆け出し記者として赴任地の長野市で取材している。まだ日米安保平和条約締結前の時代であった。老生の東京での選挙区は旧3区で、この選挙区からは社会党から鈴木茂三郎委員長、吉田内閣の実力者で農林大臣であった広川弘禅が出ていた。もう半世紀前、日本の近代政治史の1ページだ。
当時から回を重ねて老生は衆院選挙だけでも23回投票に参加している。それがフレイルが原因とは投票を棄権しなくてはならない野は残念だ。新聞の社会面によると、若い世代の選挙への関心を高めるため、投票者には買い物割引制度を適用するという、わが国に女性が選挙権が与えられる普通選挙法ができたのは大正14年だが、実際に権利が施行されたのは戦後だ..。これから迎える超高齢化時代、フレイル老人の具体的な国政参加の方法を考えてもよいのではー..。