友人がFB上で何人か取り上げていました。
オヤジも内容をざっと読んでみましたが違和感がありました。
経済学において人間は感情には惑わされず合理的な意思決定、活動する前提で理論が構築されています。
社会現象を科学しようと思えば、人間の個性は邪魔。
音楽もまた音そのものは自然現象で科学も進んでいますが、人が演奏することを科学として理論構築しようとすれば人間の個性は邪魔。
だからこの研究も演奏技術云々といった個性要素を排除するために指のタッピングだったんでしょうね。
とはいえ、現実の演奏には技術が不可欠で、それが演奏に影響を与える比率は相当高いと言わざるを得ません。
この研究は合奏に関する一つの生理学的アプローチにはなるでしょうが、実際に音楽する、合奏する現場で合奏レベルの向上にどこまで貢献するかは甚だ疑問です。
記事の最後に「研究成果は、意図した通りのテンポでの安定した演奏を実現するための効率的な練習方法の開発などにつながるとしている。」と書かれていますが、果たして「意図した通りのテンポで安定した演奏」とは聴衆側から良い演奏に聞こえるのでしょうか?
アマチュアとはいえ長年音楽に関わってきたオヤジとしてはそんな演奏はツマランっ!と思います。
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<合奏のテンポ、速くなるのはなぜ? 東大が原因解明>
ヤフーニュース ITmedia NEWS配信 http://headlines.yahoo.co.jp/ 2017年3月10日
東京大学はこのほど、合奏のテンポが無意識的に速くなる原因を解明したと発表した。一定のリズムで指をタッピングしてもらう実験を、ソロ・ペアそれぞれで行った結果、ペアの場合は、タップが早い方に合わせようとするタイミング調節が起きていたという。
音楽を演奏する際、テンポはしばしば意図せずに速くなってしまう。この現象は演奏やテンポが「走る」と呼ばれ、合奏でより顕著になる。その原因はこれまで、演奏者の緊張や高揚といった心理的な要因だと考えられていた。
今回、メトロノームと同期させて指をタッピングしてもらう実験を、一般成人24人(12ペア)を対象に、ソロ(1人)とペア(2人)でそれぞれ行った。
それぞれ、メトロノームと同期して指タッピングを始め、10秒後にメトロノームが停止した後も同じテンポで190秒間タッピングし続けてもらった。ペアはさらに、パートナーとシンクロを維持してもらうよう求めた。テンポは3種類設定。ソロで各テンポを3回ずつ、ペアで2回ずつ行ってもらった。
ソロでは、テンポが徐々に速くなったり遅くなったり、加速減速を繰り返すなどさまざまなパターンがあった一方、ペアでは、どのテンポでも8割以上が徐々に速くなり、平均で約7~9%タップ間隔が減少した。参加者がお互いのタップ間隔の差に基づいて次のタップ間隔を調節し、その結果としてタップ間隔が短縮し、テンポの加速が起きたとみている。
ペアのうちタップが速くなりがちな方の人が一方的にリードしたためというより、2人のタップのうち早いほうに対して優先的に修正するというタイミング調節により、テンポの高速化したと考えられるとしている。
研究成果は、意図した通りのテンポでの安定した演奏を実現するための効率的な練習方法の開発などにつながるとしている。
オヤジも内容をざっと読んでみましたが違和感がありました。
経済学において人間は感情には惑わされず合理的な意思決定、活動する前提で理論が構築されています。
社会現象を科学しようと思えば、人間の個性は邪魔。
音楽もまた音そのものは自然現象で科学も進んでいますが、人が演奏することを科学として理論構築しようとすれば人間の個性は邪魔。
だからこの研究も演奏技術云々といった個性要素を排除するために指のタッピングだったんでしょうね。
とはいえ、現実の演奏には技術が不可欠で、それが演奏に影響を与える比率は相当高いと言わざるを得ません。
この研究は合奏に関する一つの生理学的アプローチにはなるでしょうが、実際に音楽する、合奏する現場で合奏レベルの向上にどこまで貢献するかは甚だ疑問です。
記事の最後に「研究成果は、意図した通りのテンポでの安定した演奏を実現するための効率的な練習方法の開発などにつながるとしている。」と書かれていますが、果たして「意図した通りのテンポで安定した演奏」とは聴衆側から良い演奏に聞こえるのでしょうか?
アマチュアとはいえ長年音楽に関わってきたオヤジとしてはそんな演奏はツマランっ!と思います。
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<合奏のテンポ、速くなるのはなぜ? 東大が原因解明>
ヤフーニュース ITmedia NEWS配信 http://headlines.yahoo.co.jp/ 2017年3月10日
東京大学はこのほど、合奏のテンポが無意識的に速くなる原因を解明したと発表した。一定のリズムで指をタッピングしてもらう実験を、ソロ・ペアそれぞれで行った結果、ペアの場合は、タップが早い方に合わせようとするタイミング調節が起きていたという。
音楽を演奏する際、テンポはしばしば意図せずに速くなってしまう。この現象は演奏やテンポが「走る」と呼ばれ、合奏でより顕著になる。その原因はこれまで、演奏者の緊張や高揚といった心理的な要因だと考えられていた。
今回、メトロノームと同期させて指をタッピングしてもらう実験を、一般成人24人(12ペア)を対象に、ソロ(1人)とペア(2人)でそれぞれ行った。
それぞれ、メトロノームと同期して指タッピングを始め、10秒後にメトロノームが停止した後も同じテンポで190秒間タッピングし続けてもらった。ペアはさらに、パートナーとシンクロを維持してもらうよう求めた。テンポは3種類設定。ソロで各テンポを3回ずつ、ペアで2回ずつ行ってもらった。
ソロでは、テンポが徐々に速くなったり遅くなったり、加速減速を繰り返すなどさまざまなパターンがあった一方、ペアでは、どのテンポでも8割以上が徐々に速くなり、平均で約7~9%タップ間隔が減少した。参加者がお互いのタップ間隔の差に基づいて次のタップ間隔を調節し、その結果としてタップ間隔が短縮し、テンポの加速が起きたとみている。
ペアのうちタップが速くなりがちな方の人が一方的にリードしたためというより、2人のタップのうち早いほうに対して優先的に修正するというタイミング調節により、テンポの高速化したと考えられるとしている。
研究成果は、意図した通りのテンポでの安定した演奏を実現するための効率的な練習方法の開発などにつながるとしている。