ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

無謀?

2017年03月28日 | 戯言
敢えて斜めな見方をします。

確かに甲子園に出場するような強豪校は押し並べて部員が多いです。
ベンチ入りの15名以外にスタンドでユニホーム姿で数十名の部員が応援する光景は当たり前です。

そして甲子園に出場する強豪校のエースやレギュラーとなれば、高校で完全燃焼ではなくその先もプロを目指したり、大学や社会人で野球を続けたいと考えている人たちも多いでしょう。
したがって一時の勝ちに拘って特定の選手の体に無理がかかり、万が一その選手が体を壊して将来野球を続けられなくなることがあってはならない、当然のことです。
だからこそエース一人に頼るのではなく複数の投手で勝てる体制を作ることが高校野球に求められる、それも理解できます。

でも、野球はそもそも9人でプレーするスポーツです。
強豪だろうと弱小だろうとその人数が異なることはありません。みんな同じです。

今回、部員10名の高校が出場しました。
エースは打順も4番で中心です。
たった1名の控え選手である10人目の選手は、いざとなれば投手はもとよりどこのポジションもこなすマルチプレイヤーで仲間を支えていました。
10人でも立派に地方大会で準優勝を勝ち取ったことで21世紀枠で選抜され、甲子園で溌剌とプレーし多数の部員を抱える強豪校とそれなりの試合をしました。
彼らには「無謀」ではなく、エースと心中するしか選択肢がありません。

これから甲子園に出場する高校は、複数のエースを要するような大人数の部員がいる高校しか出られなくなるのでしょうか。
主催社の記者が記す「無謀なエース心中」という言葉に、オヤジは素直に肯けませんでした。
😔
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<【選抜高校野球】「無謀なエース心中」一石を投じる機会に>
ヤフーニュース 毎日新聞配信 https://headlines.yahoo.co.jp/ 2017年3月28日

 第89回選抜高校野球大会第9日の28日、引き分け再試合となった2回戦2試合があり、ベスト8が出そろった。1日挟んで臨んだ「延長十六回」のマウンドに、4校中3校が甲子園初登板の投手を起用した。投手の負担軽減が叫ばれているとはいえ、この指導者の決断には驚かされた。

 「使うからベンチに入れている」。健大高崎の青柳監督も、滋賀学園の山口監督も同じことを言った。継投が基本の健大高崎には過去の反省がある。2012年センバツに初出場で4強入りしたが、エースが肩を痛め、夏の群馬大会でほぼ投げられなかった。これを機に複数投手制を敷き、大会中は帯同する理学療法士の意見で登板の可否を決めている。「『行けるか』と聞くと、高校生は『行ける』と言ってしまう」と青柳監督。

 滋賀学園はエースの神村が腰の違和感で投げられず、ほぼ実績がない投手が登板した。山口監督は「(エースと)心中系の高校野球で、こういう経験ができて良かった。今後も続けたい」とプラスに捉える。

 一方、三浦が2回戦2試合で326球投げた福岡大大濠の八木監督は、相手の滋賀学園の継投に「投手層が厚く、勉強させられた。日ごろから投げさせないといけない」と話す。

 連投や再試合が起こると、必ずタイブレーク制導入の話題になる。だが、今より早く決着がついても、その後の試合でもエースを連投させれば、負担は変わらない。結局、指導者が考え方を変えなければ、根本的な解決にはならない。今回の再試合2試合が「無謀なエース心中」の考え方に一石を投じる機会になってほしい。【安田光高】
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