ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

映画「フィラデルフィア」に流れたオペラ<アンドレア・シェニエ>、そしてイタリア敗戦後のオペラ復活

2012年02月10日 | 映画
La Mamma Morta - from Philadelphia


アメリカ映画「フィラデフィア」で話題になったジョルダーノのオペラ「アンドレア・シェニエ」から、貴族の令嬢マッダレーナがフランス革命で落ちぶれ、貴族出身であることを隠しながら困窮を極める生活とその中で詩人シェニエの言葉が生きる勇気を与えたことを語る。

歌はマリア・カラス・・・この歌は私もラジオからのレコード放送(もちろん、廊下です)で高校時代に聴き、我を忘れて感動したものだった。解説も丁寧だった。

映画では不治の病に苦しむ患者が、この歌を聴き、その感動を医師に語る。医師は興味なく聴いていたがだんだん患者の心にひきこまれる。

<歌詞和訳>
亡くなった母を運ぶ人々が
私の部屋の前にやって来ました
母は死んで私を守ったのです
それから深夜、ベルシとともに家を出ました
途端に閃光が道を照らし
振り返れば、家が炎に包まれていました
こうして孤独になり、全てを失くし、
飢餓、惨状、
貧困、危険、
さらに病魔
優しく清らかなベルシは
私のためにその清らかな美しさを売りました・・・(ベルシはマッダレーナの家庭教師だった女性)
私は大切な人まで巻き添えにしました

そのような苦しみの時
私に愛が訪れたのです
美しい声が
語りかけてきます

もう一度生きなさい
私がその命となろう
私の瞳の中に君の姿が見えるだろう
君は一人じゃない
君の涙は私が拭おう
君の先に立ち導こう
笑って、希望を持ちなさい
私は愛です
全てが血と泥ばかりだと言うのか?
私は神聖、
私は忘却、
私は神、
この地上に楽園を作るため
天から降りてきた
私は愛、私が愛なのです


Antonietta Stella, La mamma morte


そして、実際のオペラ「アンドレア・シェニエ」から、イタリアのプリマドンナ、アントニエッタ・ステッラによる同じ曲。

敗戦後苦しんでいたイタリアで、オペラ復興、ステッラの劇的な表現は感動させる。
バリトンでジェラールを歌うのは、タッデイ。
ジェラールはマッダレーナ一家に仕えた召使いであったが、フランス革命後の今はロベスピエールの片腕といわれる政治家。
そしてマッダレーナにあこがれているが、彼女は自分とひきかえに詩人シェニエを助けてほしいと願い、彼女を愛するジェラールはその大きな愛に絶望し、また、シェニエを心ひそかに尊敬していただけに、彼女を励まし、シェニエの弁護をする決意をする。ここには出ていないがこの時のシェニエはマリオ・デル・モナコであった。
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伝説のガリ・クルチの名唱が映画「火垂るの墓」で聴けます。

2011年02月11日 | 映画
Home Sweet Home - Grave of the Fireflies



アメリタ・ガリ・クルチ、戦前の名ソプラノで、リリコ・レッジェーロといって軽やかで清楚な声、昨日、拙ブログに来られたぴーちえ様のお声がそのリリコ・レッジェーロ。(私はリリコ・スピント)

私は幼いころ、親戚の家でガリ・クルチのレコードを聴き、人形に「ガリ・クルチ」と名付けて遊んでいたことを思い出します。

1929年ごろの録音ですが、これが映画「火垂るの墓」で流されていたのです。
曲は「埴生の宿」です。

                            ピーチェ様に捧げます。
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マエストロ、こんな場面もあったのですね。マリオ・デル・モナコ主演「最後の和解」1960年

2010年11月13日 | 映画
MARIO DEL MONACO -BATHROOM SCENE 1960


あの「修道僧」とよばれたほどの厳しいマエストロが、こんなに陽気に?

語学の専門家、ぐらっぱ亭さまが先のコメントで解説して下さいました。
奥様役の美人女優はエレオノラ・ロッシドラーゴといって当時イタリア最高の美女なのですって。

その美人女優エレオノラ・ロッシドラーゴ演じる奥様は朝食の用意・・・食べ切れない量!
そして食卓に美しい花、これも大きい花瓶!
楽しそうです♪


がんばろう、
大掃除も!!
コメント (4)
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マエストロ、こんな映画あったのですね。

2010年11月12日 | 映画
MARIO DEL MONACO SINGS -DI QUELLA PIRA -COLOUR FILM


偶然見つけました。
ボチボチさまのブログで「ワーグナー論」をぶつけてしまった私は、何気なくドイツ映画を探したら・・・わがマエストロ、マリオ・デル・モナコ先生主演の映画が!

驚きました。
ジーリもタリアヴィーニも映画にでていたけれど、まさかデル・モナコが?
信じられない・・・。

劇場でオーケストラ合わせをしていたデル・モナコ、ヴェルディの「トロヴァトーレ」を歌っています。(イタリア語)
そこへ奥様役の女優が封書を持ってくる。(ここからドイツ語)
開けてみるとザルツブルグ音楽祭の出演依頼、

家でさっそく練習、ここで軽い言い合いが。
出演が決まったオペラ、あまり・・・戸惑いが多いような内容のオペラなんでしょうね。
なんだかバレエも現代風だし、それでも真面目に聴いているデル・モナコ。

翻弄されていくのではないでしょうか。

それにしても奥様役の女優さんの美しいこと!


☆ちょっと気分転換です。
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高倉健主演「三代目襲名」より~これは実話です。

2010年08月09日 | 映画
日本人必見 -【実話】戦後の朝鮮人との戦い2/4-


ついにアップした。これが戦後の「朝鮮人進駐軍」と名乗った無法との戦いか。
はじめて「やくざ映画」を見ることになった。
日本人必見、とある。

外国人による集団の無法、終戦後すぐに実際にあったこと。
外国人参政権は断固反対!
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