ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

老親との生活で

2008年11月14日 | 生活・介護
老親との生活で得たこと、これはいつも私が父に微笑んで接すること、たとえメチャクチャ言われたりグーでたたかれたり、布団をなおしてあげようとして蹴られたりしても。
私にとって「かけがえのない大切な親」であり、かつては家族を養い、その双肩に支えられてきて今の私があること。

こう書けば私は大変な親孝行であるように思えるでしょう。
でもかつてはよく反発したものです。父が強くて壁のように思えたこともあります。
また、娘の私に母の世話を全部任せて、父は母にやさしくする気はあっても、つい辛く当たっていたこともあります。きっとやりきれない「ストレス」でうまく表現できなかったのでしょう。・・・やっと病院から着替えを持って帰ってきて、休むヒマなく料理にとりかかった私に「夕食が遅い!」と言って怒ったり・・・。

涙なんか出ませんでした。涙を流しても状況はちっとも変わらない、それよりやるべきことをドンドンこなす、少々のことは「へへん」と笑ってすませる、物語のヒロインのように「ヨヨと泣きくずれる」なんて、全く別世界。

私の感性はちょっとのことでは影響されないほど鍛えられたのです。
ミー様のコメントにも親の介護で鍛えられた意がありましたが、その裏にはどんなに耐えがたく辛い時間があったことでしょう。
そして年老いた親のありのまますべてを、娘が受け入れる、痛いほどわかります。
介護って「大局に立つ」ことだと感じます。何を言ってきても軽く受け流すこと。
困ったら、私を育ててくれたことも、きっといっぱい苦労があったんだな、と思うことにしました。

ただ、「艱難辛苦、汝を玉にする」ということばがありますが、どんな玉にしてくれるのやら・・・ダイアモンド?真珠?サファイア?ルビー?・・・いえいえ、どこでもコロコロと気分を変えることの上手な「ボール(玉)」にしたのです。(私の場合)

ああ、忙しい!今日も二階の窓ふたつ(トイレ、書斎)の雨戸、網戸、ガラスをイッキにジェットシャワーで洗い流し、磨きました。
いい天気、布団を干し、シーツを洗い、乾いたあとは山のようなアイロンかけ!

老後ゆっくりしよう、ですって?
「女は一生忙しい!」
コメント
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