第5回東アジア国際現代音楽祭が大分で開催され、今日から明日まで開かれる。
その一環で国際シンポジウム「東アジアにおける現代音楽事情とその展望」が開かれ、聞きに行った。
日本、韓国、中国のパネラーによるもの、このご時勢で中国の皆さんは入国するのが大変だったそうだが、何とか開催にこぎ着けたのはご同慶の至りである。
限られた時間で「その展望」にまでは話が至らなかったのだが、興味深い各国の事情はある程度うかがえた。
ただただ羨ましかったのは韓国である。韓国では21世紀は文化の世紀と位置付け、文化振興を国をあげて行っているらしい。なんでもメンバーが4人以上いれば団体として登録することができ、様々な助成を受ける仕組みがあるとのこと。
他の日本人作曲家が韓国を訪れた時、韓国人作曲家が皆げっそりしているので、どうしてだろうと思ったら、皆さんオペラの新作を抱えていたとのことだったとか。
シンポジウムでもテグ市では年に十回くらい現代音楽祭が開かれているというし、オペラもそのように新作初演が日常的に行われているということになる。
一方、中国は資本主義ではないので、必要なお金に困ることはないようだ。
韓国も中国も「一番じゃなきゃダメです」というのが当たり前。この状況で、隣国とお付き合いするのは実に大変。一日も早くわが国の状況が好転することを。