最近フローラン・シュミットやセブラックの作品を聴く機会があった。
どちらも百年くらい前のフランス人作曲家である。
面白いのあり、つまらないのあり、と全体には興味深いものだった。
それを述べても良いのだが、このようにフランス音楽に惹かれてしまう自分が、最近はちょっと嫌になる。
クラシック音楽だけではない。10代の頃からシャンソンの類い、ポール・モーリアやレーモン・ルフェーブルを聴いていた。
20歳頃にはフランス語の勉強を始め、ファッション・デザイナーやフレンチ料理のシェフが話すフランス語を聞いては「カッコいいなぁ」と思い続けて、現在にいたる。
それが、かなりの部分「幻想」だと気づかされたのが1年くらい前。
本当のフランスは、映画〈レ・ミゼラブル〉に出てくるようなバッチい国だ。
だから感染症もなかなか治らない。
だが、そのような物理的汚さはまだ良い。
フランスには俗に言う「植民地税」というのがある。簡単に述べると、旧植民地の収入の80%をフランスが持っていく、というもの。旧植民地の皆様は働いても自分達の収入になるのは2割だけ。これでは豊かになる訳がない。
日本のODAも、何のかんのでフランスが巻き上げているようだ。
もちろん旧植民地の心ある人は立ち上がるのだが、それは「クーデター」の名で抹殺されてしまう。
この税収たるや40~50兆円、日本の税収と大体同じ額。道理で彼らは遊んでばかりいる訳だ。
こんなに心が汚い国はあるだろうか。チャイナがあるか……。
こんな状況は、全く許せないのだが、にもかかわらずフランスに憧れる自分が、本当に嫌になる。
だから、(途中を端折ります)
日本の「文化」の力を強めるべきなのである。
日本の文化がもっと世界中に広まれば、私がフランスに抱くのと同じような思いを世界中の人が思ってくれる。
しかも日本の心は綺麗だ。
世界中の人が応援してくれる存在になり得る。
だから、ODAの半額でも文化に回した方が、よほど日本や世界のためになるだろう。
我が国の政府、早くそこに気づいてほしいものだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます