見そこねてた「黄金の犬」を先週ようやく録画。それで久しぶりに、具体的には多分38年ぶりに見ました。
この映画は1979年の作品で、当時私は高校に入学したばかり。その時はこういう映画が公開されてたのはまったく知りませんでした。何しろうちの町には映画館がなかったので。ちなみに主演は鶴田浩二、ヒロインは一応島田陽子になりますか。ま、主役は犬ということも言えますが。
前に見たのはテレビで放送されたときで、確か土曜の午後にやってたのをたまたま…という感じ。そこで一回見ただけでいくつかのシーンはなんとなく覚えてたので、結構インパクトあったのでしょう。あとは最後の鶴田浩二のセリフの「拳銃を拾え! ハジキを持たない殺し屋など様にはならない!」というのがしびれます。
それで今回あらためて見て「こんな無茶苦茶なストーリーだったっけ?」というのが衝撃でした。あとは、後年に散歩するようになる地井武男が殺し屋の役で、その殺し屋にワッチコンされる奥様が池玲子でした。この人は前に「仁義なき戦い」でも見たことあったような。名前はよく聞きますが。それと菅原文太がほぼトラック野郎のキャラで出てきて、そんなのは忘れてました。
いろいろ調べてみたら、西村寿行の原作とは結構設定が違うんですね。映画の翌年にテレビドラマにもなったようですが、ヒロインは子どもになってて、またまた設定が違います。それは日テレのドラマだったのですが、あそこでは「炎の犬」というのもあったので、私は頭の中で混同してるかも。とはいえ、うちの田舎は日テレ系の局がなかったのでどちらのドラマ版も見たことはなかったのですが。
なお、これを見た38年前のことは妙によく覚えてて、私が茶の間でテレビを見てる横で実家の犬(ヨークシャー・オス・5才)とネコ(日本ネコ・白黒ハチワレ系・メス 生後5ヶ月)がやたらとバトルを繰り広げてて、あれは映画の中の犬同士の乱闘に触発されたのかも。ま、バトルとはいえ、ネコがちょっかいかける→犬が吠えて追いかける→ネコが押し入れに逃げる、ということの繰り返しで血を見たりはしなかったのですが。
それにしても鶴田浩二というと若い頃から貫禄あった気がしますが、この映画の時は今の私とほぼ同じ年齢ですね。う~む、私も頑張らねば。(って、なにを?)