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2017-08-02 | 司馬遼太郎


司馬遼太郎
【ワイド版】
『街道をゆく 20 中国・蜀と雲南のみち』★★

http://publications.asahi.com/kaidou/20/index.shtml

20冊目ともなると感慨深い。
ただもう突き進むしかない?
まだ半分にも満たないと思うと司馬遼太郎ってスゴイ・・
一度読んだだけじゃ得られないものがたくさんあるから旅は永遠となる。

自己判断の★が多いものに関しては再読必須!

お盆休みは新盆もあり読書している場合じゃなさそう
夏読書として何を読もうか考えるとわくわくするけど、
やっぱり司馬遼太郎?(笑)
春樹のハードボイルドワンダーランドを久々にじっくり読みたいのもある。
あと実家から持参したドフトエフスキー
夏にロシア世界はある意味涼しく感じそう。

なーんて書いているけど本当に夏?どんよりしたお天気が続く。
梅雨明けしないまま8月になった感
でも暑くない夏でうれしかったりする。

「このまま冬になってほしい」



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四川省は、古来、巴蜀(はしょく)とよばれた。
巴は現在の重慶を中心とし、蜀は現在の成都を中心とする。中国の奥地である。
山多く、水流も多い。天水をこの広大な山岳地帯にたくわえ、あまたの急流をなして流し、やがて諸川が長江(揚子江)の水となって中国大陸をうるおしている。いわば中国大陸の巨大な水甕のような地である。



蜀へゆくことは、古来、
「入蜀」
という。わざわざこの熟語があるのは、行路の難があるために相違ない。



竹添井井(せいせい)



「四川の犬は、太陽を見て吠えるというのです」
と、いった。四川の犬たちは地球のすべてが曇天であると信じて生涯を終える。



「四川省は、雨が多いですよ」
と、江南に住む中国人からきいたことがある。たしかに多雨であるらしいが、雨の降りかたが、変わっている。
「巴山夜雨」
という。巴が四川省の重慶付近であることはすでにのべた。蜀である成都中心の平野も、巴とおなじ四川省の自然地理のなかにあるため、「巴山夜雨」である。雨は深夜に降る。おかげで、日中はたいてい傘要らずで済むのである。



都江堰



『三国志』



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偶然にも先日横浜中華街へ。
平日の夕方の元町をふらっと散策して中華街へ。







「やっぱり四川でしょ!」

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