宇江佐真理
『酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁』★★★
--------(抜粋)
お前ェも酒田に行くべ――
日本橋の廻船問屋の番頭・栄助の前に現われたのは、以前同じ店で働いていた
愚図でのろまの権助だった。権助が庄内酒田の出店の主に昇格したと聞いて
驚きと同時に嫉妬の情が湧きあがり……表題作のほか、葬具屋、花屋、夜逃げする
呉服屋など、名手がお江戸日本橋に生きる人びとの悲喜交々を描く傑作短篇集!
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・浜町河岸夕景
リアルな日常
綺麗ごとばかりじゃないと実感させられる。
子は親を選べない。
ただ将来の伴侶は自分で選ぶことが出来てよかったね「ふうちゃん」
・桜になびく
北町奉行所 年番方同心を務める戸田勝次郎が主人公
やはり宇江佐さんの物語は柔らかい。
紆余曲折があり、どん底を経験しても前向きに生きる。
平和なお江戸物語
・隣の聖人
・花屋の柳
・松葉緑
・酒田さ行ぐさげ
すっかりブランクがあって、残りの四編は忘れた頃に読む。
短編だから特に問題はないけど、舞台の日本橋から遠ざかっていた。