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N

2024-03-21 | 明治・大正・昭和

 

夏目漱石
『こころ』
 
 
大江健三郎の最後の作品にこの『こころ』が引用されていた。
実は本箱に未読本として持っていたので、これを機に読んでみた。


--------(抜粋)


あなたはそのたった一人になれますか。

親友を裏切って恋人を得た。しかし、親友は自殺した。増殖する罪悪感、そして焦燥……。
知識人の孤独な内面を抉る近代文学を代表する名作

鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生"と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。遺された手紙から明らかになる先生の人生の悲劇――それは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。
 
 
--------
 
簡単に一言「暗っっ!」
あとこのご時世ジャンダーレスですが「女の腐ったような男」(これも死語?)
うじうじし過ぎてて女みたいな男だわ」
「ってか自己中心的過ぎるわ先生」
残された人のこと考えてないわ」
ぽんぽんと文句?意見?が出る一作です。

名作と言われる所以は確かにあるけど、
今の時代背景には合わないってことですな。

時代と一緒に死ねますか?
(まぁそれは美化しての一言だろうと思うけど)

確かに先生の繊細な心の動きや葛藤は伝わってきます。
言いたいことも分からなくはない。
でも・・どうなの?どうなのよ?
突っ込みに忙しく、全く入りきれない(笑)



『大江健三郎全小説4』
こちらの最終話『水死』
P428 第五章 大眩暈
P447 第六章 「死んだ犬を投げる」芝居

舞台で穴井マサオが語る先生への意見、発言に同意です。

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正直いって、私はシラケルね。そうじゃないかい?諸君!

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しかし先生の奥さまが気の毒でならない。
違和感を感じたのは私だけではなかったよう。
推理小説のように謎が謎を呼び、そこから想像する違う奥さま
そこは男性だろうが女性だろうが関係ない模様



『ココロ』読んだことない方・・そのままでOK
教科書に掲載されていた経緯か、
ある程度認知されているからか他作品と混ざって「不倫の話でしょ」とお友達の一言
不倫の話ではないですノンノン!





装丁が限定本なのか素敵
平成26年 その当時ジャケ買いです。
 
 
 

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