阿部和重 伊坂幸太郎
『キャプテン・サンダーボルト[新装版]』★★★
新潮文庫にしては蛍光色の装丁でめずらしい一冊 新装版
令和2年10月1日 発行
先日初読した阿部和重
伊坂幸太郎との共著の存在は知っていたけど未読だった。
阿部さんの『ピストルズ』を読んで、その感想を編集者を通して伝えたのがきかっけらしい。
--------(抜粋)
俺とお前が一緒なら世界だって変えられる。発端は山形のホテルだった。借金返済のため一攫千金を狙う相葉時之は、手違いからテロリストに命を狙われる羽目に。絶体絶命の中、かつての級友・井ノ原悠と再会したことで、物語が動き出す──。蔵王・御釜が発生源とされる感染症「村上病」 同地に墜落したB29 そして、公開中止になった特撮映画
深まる謎と追走劇の果て、明かされる真相とは?
書き下ろし短編を収録した新装版
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不忘山(ふぼうさん)
まさしく伊坂ワールド一色!!
(阿部さん・・すみませんがどうしても伊坂色が濃く(^▽^;))
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「村上病はあるけど、ない。そういう言葉、聞きませんでした?」
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「あるけど、ない」なんて禅問答のような難解な遺言を基にリサーチ
ワクチンを打ったか、打たないかでの生死の在り方
何だか読んでいて今のコロナ渦にも言えるような内容(先取しちゃった系)
女子の胸のコンプレックスも男子の身長のコンプレックスも既に過去の話・・(苦笑)
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「村上病なんてものは、もともと存在してない」
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それをコロナに置き換えて考えて見ると・・うわ!
現実味があるわ。
現実ワクチン接種は3回
4回目以降+インフルワクチンも受ける予定はない。
なんせ職域接種の4回目はなく、各自治体でご自由にって感じで。
5回目接種と聞いて正直怖くなった。スパンが短すぎないか?
持病や高齢者は別として、死のリスクが低い年齢
物語を読んでいる内にワクチンについて考えさせられた。
と言っても!期待を裏切らないエンターテインメント作品です。
上手く纏め上げるところはさすがと言えます。
[新装版]なので二人の対談集あり、ボーナストラックあり、書下ろし短編あり
お楽しみがたくさん詰まった贅沢な一冊です。
私的には紙質がよかった(どうでもよいね)
上記の備忘録記載後に考えが変わり、遅ればせながらワクチン4回目接種予約を入れた。
会社で「今予約取れなくなった」との声が何人から聞かれたのと、
時間も経過したしオミクロン対応打っとくのもありかなと。
第8波が2月ピーク予想もあり、予約が取れた1月タイミングよいかな。