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2021-11-23 | 宮部みゆき

 

宮部みゆき
『あかんべえ㊦』★★★
 
 
 
上下巻の長編お江戸物語
 
平成19年1月1日 発行
(この作品は平成14年3月PHP研究所より刊行された)
 
下巻になるとお江戸ファンタジーにも慣れてきてすいすい進む。
 
 
--------(抜粋)
 
 
「ふね屋」には五人の亡者が迷っていた。あかんべえする少女、美男の若侍、婀娜っぽい姐さん、按摩のじいさん、宴席で暴れたおどろ髪の男
亡者と心を通わせていくうちに、おりんは、ふね屋の怪異が三十年前にここで起きた忌わしい事件に関っていることに気づく。
幾重もの因縁の糸はほどかれ、亡者は成仏できるだろうか?
ファンタジーとミステリと人情味が絶妙に溶け込んだ感動の時代長篇!
 
 
--------
 
 
 
---
 
 
 
「大人はいろいろな思い出を持っている。生きていると、否応なしにいろいろの思いが溜まるものだからな」
 
 
 
 
 
 
「誰にだって、ひとつやふたつの隠し事はあるものだし、ふたつあれば三つあってもおかしくない。三つあれば、もっとあってもおかしくないってことだよ。」
 
 
 
 
 
 
「人はね、いえ、女はね、ときどき、自分でもどうしようもなくなることがあるんだよ。それが色恋というものなんだ。」
 
 
 
 
 
「妬みそねみは女の性だと言われているけれど、実は男の嫉妬ほど恐ろしいものはないのだねえ」
 
 
 
---
 
 
 
主人公おりんの直向きさに初心を忘れちゃいけないと身につまされるけど、
綺麗ごとばかりじゃない世の中、大人になるとともに失う純粋さ。
それでも信じていたい人間のあるべき姿

心の奥深くにあるわだかまる黒い気持ち。
抑えがきかずそれが表面に出てしまうことがある。
反面吐き出すことでスッキリする気持ちも。
後悔は誰しもあることで、その気持ちが解消し明るい光が見えてくることがある。
時が解決してくれることもあるし、身近な人のちょっとした一言がきっかけだったりする。
どんなことがあろうと前を向いてゆきたい。
 
やはりラストは問題解決となるのでスッキリ爽快!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






















 




何に向かって吠えてるのかしら?(笑)




語り合う二人・・
 
 
 
引き続き江戸東京博物館でした。

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