山本周五郎
『深川安楽亭』★★★★+
Myチョイス(*^-^*)
深川は5年住んだこともあり馴染みな場所
今と昔を重ね合わせて想像が出来、肌で感じる潮の香
--------(抜粋)
抜け荷(密貿易)の拠点、深川安楽亭にたむろする命知らずの無頼な若者たちが、恋人の身請金を盗み出して袋叩きにされたお店者に示す命がけの無償の善意を、不気味な雰囲気をたたえた文章のうちに描いた表題作。完成されたものとしては著者最後の作品となった「枡落し」
ほかに「内蔵允留守」「おかよ」「水の下の石」「百足ちがい」「あすなろう」「十八条乙」など全12編を収録する。
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・内蔵允留守
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「もう徳川さまの天下は盤石でございます、主持ちのお武家がたは格別、浪人衆は刀を捨てるときでございましょう、今は剣術のうまい百人の武士より、一人のお百姓が大切な世の中になっております」
「ではもう兵法などは無用だと云われるのか」
「私の申上げた言がそのように聞えましたか」
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オチは分かってました。
・蜜柑
・おかよ
・水の下の石
ここまで読んできて何だか少しトーンがちがう・・
飛んで木村さんの解説(この方なしでは周五郎は語れない)を読んでみて納得
最初の内蔵允留守からこの水の下の石は、周五郎さん初期作品なのです。
武家物としても戦国ちっく(って言ってよいのかな(^▽^;))
どうも堅い 固い
まだ肩の力が入っていたような印象でした。
・上野介正信 ★★★★+
(「小説新潮」昭和23年6月号)
いやはや これが本調子!
きたねまた ラストにホロリ(。-_-。)
・真説吝嗇記 ★★★★★
(「新読物」昭和23年6月号)
ガラッと変わって滑稽物であっぱれ!
まさしくおかしみな一編です。
・百足ちがい ★★★★
(「キング」昭和25年8月号)
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―—じたばたしたとって、春が来ねえば、へえ花は咲かねえっちゅうこんだ、おちついてやるだよ。
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大器晩成 少し救われた。
・四人囃し ★★★★
(「キング」昭和27年6月号)
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「あいつはいい野郎だ、それはおれがいちばん知っている、あいつは珍しいくれえいい野郎だ、けれども癪なんだ、どうにも癪に障ってならねえんだ」
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もう外も暗くなっていた。あけてある障子の間から高い空が見えた。そこにはまだ残照に染まっている雲があったが、それも濃い牡丹色で、殆んどあるかなきかの色であった。薬研堀を隔てた、向こうの家にも灯がつき始め、やがて、女中のあがって来る足音が聞えた。
おつまは手早く涙を拭いて、帯の間から紙入を抜き出した。その手の白く動くのが、暗いなかで仄かに見えた。‥‥‥囃しの音が止んだ。
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この最後の描写が素敵
表題作
・深川安楽亭
鐘馗の権六 ・・・鐘馗?久々にナゾワード(宇江佐さん参照)
表題作だけあって、上手い(としか言えないわたし・・)
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「——その人と夫婦になったら、はなれるんじゃねえぞ、どんなことがあっても、いっしょに暮らすんだ」
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・あすなろう
〈明日はヒノキになろう〉
・十八条乙
"法"とは何かを問う一編
よきことをしたにも関わらずそれだけの年月を幽閉されるのはキツイ
閉門蟄居とは?(初耳 勉強になります)
蟄居閉門(ちっきょへいもん)の意味・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書
・枡落し
七難九厄(こちらも初耳。。)
しかし今朝のサッカーの結果には驚いた( ゚Д゚)マジか!
明日はMaroon5!!
有名どころでゆきましょう~フレフレ
Maroon 5 - Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera (Official Music Video)