その坂で転ぶと三年後に死ぬだなんて誰が言い出したのか
誰かと手をつなぐ為に生まれたお話でしょうか。
本当は他の意味があるのですが学生の頃は、
関西の学生の間ではデートをするなら京都三年坂だとささやかれていた。
そんな石畳をかみしめるようにひとり上る女性を見かけると
秘めたるは恋心・・・と
すっかり想像の世界に華を咲かせてしまうのです。
大勢の女性が携えて歩いた恋心で
京都の路地裏に敷きつめられた石畳は
心なしかまるみを帯び艶やかに感じられるのです。
そんな路地裏に飛び出してくるやわらかな京のお言葉。
どこかふくよかな響きで凛として芯がある。
そんなお言葉と出会うと背筋が伸びるのが京都パワーでしょうか。
そんなことを考えながら
石畳のようなお煎茶と小豆餡のクッキー
京のお言葉のような小豆のたまごぼーろを焼きました。
和に触れると日本人としての心が融合し始めるのか
気づかなかった淑やかな自分を発見することもあるのです。
本来持ち合わせている日本人としての和心で
艶やかな恋をしてほしい。
そんな願いが隠されているのか
古都には凛とした素敵なカフェがありました。
そんなカフェには、そんな人が集まってきます。
お淑やかな和心を持つ女性には
それを守るために強い男性と出逢うようにできているものです。
そんな場を設けてあげるのもカフェのお役目かもしれません。