韓国ドラマの主人公たちは、別人として生きることがよくあります。
別人になる方法は、記憶喪失、出生の秘密、他人になりすます、いろいろです。
たいていのドラマでは初めにもとの状態の主人公が出てきます。
主人公はだいたい幸せではありません。
そこで、彼または彼女に変化が訪れます。
交通事故だったり、本当の親が見つかったり、事件に巻き込まれたりして、主人公は別の人格に変わります。
その変化を見せることでドラマが生まれます。
自分の意志で別人になった場合は、どれだけ別人になりきれるか、その正体がいつまわりの人々にわかってしまうのか、とかでハラハラします。
事故などで別人になっている場合は、いつ、元に戻るのかとか、どれだけ元の人間と変わったかとかがドラマのポイントになります。
だいたいラストは主人公が初めの状態にもどるのですが、どこか微妙に変化していて、まったく同じではありません。
どこか成長しています。
これほど別人願望が強いのは、ドラマを見ている人がそれを望んでいるからなのでしょう。
別人になって生きてみたいと心のどこかで思っていると、ついついそんな設定のドラマを見てしまうのでしょう。