カプチーノノート cappuccino note

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「仮面舞踏会」を読む

2018-04-02 | 金田一耕助もの

の本を読む前にテレビでドラマの最終回を放送していたんです。

よせばいいのについ見ちゃったんです。

音羽信子さんの告白シーンと犯人と思われる女性の死ぬシーンが出てきました。

もう犯人もトリックもわかってしまって小説を読んだので、いったいどんな展開であのラストシーンにたどりつくのかと思って読みました。

しかし、読みづらい。登場人物がいっぱい出てきて、誰が誰だかわからなくなったりしました。

それでも、読み終わるとなんてよく考えられたトリックだったんだと感心しました。

横溝さんは相変わらず犯人に冷たい描写ですが、このヒロインは十分長編小説の主人公として描けそうです。

もしかしてこんな小説またはドラマがあったかもしれません。「氷点」なんかはまさにそれでしょう。

自分の出生の秘密を知って、殺人を犯すのか、強く生きるのかはその状況や性格によるのでしょう。

一番の被害者はこの犯人だったのに、殺人者ということで、そのことに触れないのがまさにクールな横溝ワールドです。

事件のカギである色覚異常の遺伝なんてまったく知りませんでしたが、戦前、戦中は徴兵検査で重要視されたため、遺伝の仕方も常識だったのかもしれません。

コメント
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