レイ・ブラッドベリ著「世界SF全集 13」1978 早川書房
図書館で借りました。
北村薫さんの「詩歌の待ち伏せ」上を読んでいたら「火星年代記」が紹介されていました。
「火星を訪れた地球(アメリカ)人が出逢ったものは懐かしい故郷の町、死んだはずの両親、若くして死んだ兄だった。火星には子どもの頃の地球があった…。どうして、こういうことになったかは、読んでのお楽しみです。」
これは読むしかないでしょう。いったいどういうオチなのか?知りたくなるじゃありませんか。
ということで、本の頭から読んでいきました。
いやー、SFとか40年代、50年代のアメリカ文化とか慣れない世界に入り込むのはなかなかつらいものがあります。
しかし、読み進んでいくとおもしろい。なんでもっと前に読まなかったのかなと思うくらいです。
いろんなSFのパターンの短編が年代記という形式で描かれています。
実は「火星年代記」という本があることは知っていました。
勝手に頭の中で、地球の歴史を火星に置き換えて作った話なんだろうと想像していましたがまったく違いました。
さて、懐かしい故郷のオチは明かしませんが、なーんだというか、これしかないというオチでした。
さあ、私もいつか火星に行き、母や父に逢うことを楽しみに生きていくとしましょう。