かりん酒

おととしの秋のこと。

通勤路の街路樹のかりんの木にかりんが鈴生りになっていました。

そのうち、かりんの実が歩道に落ちるようになりました。

あまりにかりんの実が多いので誰も拾う人はいません。

栽培しているわけではないので、もともと実に傷がついたり、欠けたりしているものばかりです。

そこでかりん酒を作ることにしました。

状態のよい実を拾ってきて、皮をむいて、輪切りにして、悪いところは取り除いて、びんに入れてホワイトリカーと氷砂糖を入れます。

びんがいっぱいになるまで、毎日少しずつ実を拾ってきました。

そして、その後かりんの木は剪定されて、去年の秋は実が少ししか生らず、落ちる前に誰かが持って行ってしまいました。

ということで仕込んで1年以上経ち、かりん酒はのど薬になるらしいので、今日初めてかりん酒を飲んでみることにしました。

色は下のイラストの背景色みたい。濃い赤になっていました。

どうせ、漢方薬っぽいんだろと口に入れると…何、このおいしさ。びっくりするくらい。

滋味あふれるとろーりとした甘いしずくです。

こうなると、もっと作っておけばよかったと思ってしまいます。