水戸街道を歩いて3本の川を渡りました。
荒川、中川、江戸川です。
このうち、江戸川は葛飾橋を渡りました。
歩いて渡るのは初めてでした。
途中、橋の鉄骨に製造年プレートが貼ってありました。
調べたら橋歴板というらしいです。
「1972年3月建造」とありました。
その時は何ということなく通り過ぎました。
動画を見なおして橋歴板の「1972年」を見て、忘れていたシーンが思い浮かびました。
当時、三郷から松戸に行くには葛飾橋を通っていました。
我が家にも自家用車が来てそれはホンダライフという360ccエンジンの軽自動車でした。
その車に乗って松戸に行くことが何度かありました。
で、その頃葛飾橋の隣に新しい橋を作っていました。
ということはその新しい橋が今の葛飾橋だったのです。
車が渡っていた橋は昭和2年(1927年)に架けられた橋だったみたいです。
渡る度に新しい橋がどんどん出来ていくのを見るのが楽しく、新しい橋は全体にネットが掛けられてペンキがぴかぴかでした。
ある日、車に乗るとずっと窓の外を見る子どもだった私は橋の下にぶら下がったネットに人が落ちているのを見たのです。
橋から落っこちたのか?わざとマネキンを置いてびっくりさせようとしていたのか? でも橋の上の人は何もなかったように作業しています。
車が通り過ぎて、その場面を家族の誰も見ていなかったようでそのままあれは何だったんだろうと思いながら車は家に帰りました。
その時の橋が今の葛飾橋だったんだって気づきました。
それから、葛飾橋を通るのが怖かったのですが、工事は終わり新しい葛飾橋を渡るようになって、記憶はかすんでいったようです。