「宮脇俊三の紀行文学を読む」小牟田哲彦著 中央公論新社 2021
宮脇俊三関係の本を探していたら、この本がヒットしました。
YouTubeでこの本のもとになったラジオ放送が一部取り上げられていました。
その全容が見られてよかったです。
誰かと宮脇俊三について語りたいという欲求を満たしてくれる本です。
こんな本もあったねーと宮脇さんのいろいろな本を紹介してもらっている感じ。
そして著者の古牟田さんが引っかかった部分がここなのかと新たな宮脇文学の視点を教えてもらえました。
ところでアマゾンで宮脇さんの本を探したら「台湾鉄路千公里 完全版」という文庫本を見つけました。
「台湾鉄路千公里 完全版」(中公文庫) 中央公論新社 2022
「台湾鉄路千公里」に「台湾鉄路千百公里」(『汽車との散歩』)、「台湾一周二人三脚」(『椰子が笑う汽車は行く』)、「台湾一周、全線開通」(『豪華列車はケープタウン行』)の宮脇さんの台湾関係の作品が一つになった本でした。
台湾が戒厳令下にあった頃、戒厳令が解除され観光地化して来た頃、台湾一周の鉄道が完成した頃の時代を経た作品が一冊になるなんて、夢のようにうれしくて、早速購入しました。
「台湾鉄路千公里」の頃の台湾なんて今では想像もできません。
とは言え、台湾進攻なんて言っている現在は当時の台湾の状況に近づいているとも言えそうです。
さて私が昔、台湾に行ったのは内田百閒が台湾に行っていたことと「台湾鉄路千公里」の影響です。
その頃はまだ夜市で食べ物を食べてはいけませんとツアーのガイドさんに言われていました。
台湾の鉄道にも乗りたかったんですが、当時旅慣れていなくて私にはとても無理でした。