片岡鶴太郎金田一シリーズ第7話。
と思っていたら今回のAXNミステリーでは第6話の「八つ墓村」を放送していませんでした。
ということは実際は第8話なのでした。
この頃になると片岡さんだいぶシャープになりました。
今回もかなり改変されていました。
登場人物が少なくなって、ということは犯人候補が減るということですね。
となると最初から三島東太郎が怪しいのでした。
悪魔の紋章は新宮利彦でなく椿秋(本当はへんとつくりが逆)子についていました。
しかも利彦と秋子はいとこって、生まれた子は悪魔の子でもなんでもないじゃないの。
しかも舞台は東京でなく岡山らしい。
みんな岡山弁をしゃべる華族なのでした。
秋子を真野響子さんが演じるので、いい人キャラになるんだろうなと思ったらそのとおりでした。
椿美禰子は牧瀬里穂さんかと思ったら遊井亮子さん。
牧瀬さんは磯川警部の姪になっていました。
東太郎の動機も親に捨てられた恨みくらいで、原作に比べると軽く感じます。
事件のカギもお手軽に金田一が手に入れて、全体にライトな「悪魔が来りて笛を吹く」でした。
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鶴太郎版「悪魔が来りて笛を吹く」。私も最初、何でこんな設定にしたんだろうと頭捻りました。こちらの東太郎は「従兄妹同士の間に生まれた祝福されない子」という事にされてますけど、従兄妹同士の間なら法的に許されている筈では・・・・・・?
確かに、心から愛し合って正式に結婚した従兄妹同士の間に生まれた子なら祝福されない事は無いのですが、考えてみたら鶴太郎版の東太郎は母に当たる秋子夫人が極悪人の従兄・利彦に「強姦」されて生まれてきた子なんです。祝福されない点はここ。
新宮親子戦犯説の噂は東太郎も軍隊時代に聞いていたはず。軍資金・物資の横領、当然人殺しもしているかもしれない。善良な夫婦から生まれたと信じていた彼は母と思っていた女性からそんな男の血が流れている事を知らされてしまったのです。フェニックス一輝ばりに我が身を呪った事でしょう。
こちらもあんまりな話。東太郎にしてみれば、父の悪の血を受け継がされた自分を生まれた時点で殺して欲しかったかもしれませんが、まさか赤ちゃんを手に掛けるなんてできませんよね(当時は堕胎が罪だったそうです)。