「スカラブ号の夏休み」THE PICTS AND THE MARTYRS or Not Welcome at All(ピクト人と殉教者または全く歓迎されないお客さま)を読みました。
前に読んでいたのですが内容をまったく覚えてなくて、コメディータッチで笑えて、最後ちょっとほろりとしてよくできたお話です。
今回はウォーカーきょうだいがまだ湖水地方に来る前のお話で、ウォーカーきょうだいはうわさ話だけの出演です。
アマゾン海賊姉妹の大おばさんが突然ベックフットにやって来ます。
お母さんとジム叔父は旅行に出かけていて、留守を任されていたナンシイがすでに泊まりに来ていたDきょうだいのことを大おばに知られるとお母さんが叱られると思い、Dきょうだいを森の中の犬小屋に避難させます。
Dきょうだいは新しい自分たちのヨット「スカラブ号」に乗りに来たのですが、ピクト人になって存在を隠さなくてはならなくなりました。
ティモシイの仕事を手伝うため、Dきょうだいはハウスボートへ「スカラブ号」に乗って出かけます。
その前に必要な実験器具をベックフットから持ち出さなくてはなりません。
ディックはナンシイの手引きでベックフットに忍び込みますが大おばさんにどろぼうと思われてしまいます。
大おばさんはどろぼうはウォーカーきょうだいだと思い込みます。
大おばさんは一人で犯人捜しをしますが、行方不明になってしまいます。
湖では大おばさんの捜索が始まります。
大おばさんを見つけたのは…。
これでラストにウォーカーきょうだいが出てきたらもっとハチャメチャコメディーになりそうですが、残念ながらそうすると収拾がつかなくなったのかもしれません。
今回も特に命の危険はなさそうでした。
ただ、存在を消さなければならないということは、ある意味命を失うことなのかもしれませんってこじつけでしょうか。
ウォーカーきょうだいが出なかったことで本作はコンパクトなコメディー作品となりました。
そしてナンシイファンにはナンシイの活躍?がこたえられない作品となったでしょう。