第101話 冬の運動会

2005年11月05日 09時42分17秒 | 観る(映画・ドラマ・アニメ・舞台)鑑賞

凹な時、△になってしまうから…自己嫌悪。
笑えなくなって、口をひらくと涙が溢れ出してしまいそうで、貝になる。
気づいてほしいのに、どうしてなのか理由をきいてほしいのに、
心と体がうらはらになって「一人にして」と言いながら「一人にしないで」と叫んでる。
こんな態度はいけない、いけないと思えば思うほど、あぁ…可愛くない私。

こんな時、辛いのがその翌日。たっぷりそのツケがまわってくる。恥ずかしいのだ。
うちから出て、そとへ向かうその間。 
駅に向かうまでの道すがら、「冬の運動会」(向田邦子著・新潮社刊)を思う。
この物語は…冷たくやさしさのない家庭を憎む青年が、ふとしたことから
子供のいない靴屋夫婦との間に、いつしか奇妙な疑似親子関係ができていく…話。
そこに表現された日本人の照れがなんとも身にしみて…お見事!な作品。

変わることに照れがある。
環境の変化がイメージチェンジしやすくするのはこの照れのあるなしが大きいのだろうと思う。
とがってしまった翌日は運動会日和。
照れてしまう。 昨日はごめんなさい。 恥ずかしいので伏し目がちに笑う。

コメント
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