もちろん、甘いことばかりではない。(前話参照)
言語能力が発達して、例えば、「抱っこ」
「えーっ、ママ両手にこんなに荷物持っているよ。歩いて」
「ヤダ。お家に帰ってから、歩く」(なんでやねん)
「早くお家に帰ってウルトラマン見ようよ。ウルトラマン見たいでしょ?じゃあ、頑張って家まで歩いて」
「もう、ほんとママは我儘やなぁ」(なんでやねん)
なかなか自分に都合のいいように切り返してくる。
「K、セブンになるから、ママ、怪獣になって」
えーっ、ママ今までの人生でそんなキャラないのに・・・
「ママ怪獣(←ききづてならない台詞)になって、て」
しぶしぶ、ママ、エメリウム光線に敗れる・・・さてと、ご飯作ろ♪
「ママ怪獣になって」
えーっ、私、やられたやん。エンドレスなご要望にそんな体力ないよぉ・・・
「K、でんぐり返りできるねん」
えーっ、いつの間に?!・・・ほんとだぁ。
「じゃあ、今度、ママやって」
え? ちょっと待って・・・といってもきかない。
息子が首だけで回るのが心配だし、それではよきお手本をと
「顔と頭をくっつけて、足を伸ばさず、そのまま足は曲げたまま、勢いをつけて立つ」何年ぶりかの本気回転。
「もう一回」
イメージ、仲本工事で、えいっ。
「もう一回」
えーっ、お願い勘弁して・・・3回回ってフラフラになる年老いたママを許してもらう。
そう、決して甘いことばかりではない。
男の子育児は、体力勝負、なのか。
昨夜、主人から0.5換算は法律として明文化されていないことを教えてもらった。
明文化、明言化されなくとも、存在はするようで・・・暗黙のルールの改定を願う。
さて、近況3。
まだ息子が0歳の頃のこと、
児童館に行った折、息子より少し年上の男の子のお母さんたちと話す機会があった。
「男の子は、可愛いよ~。甘いこと、ゆってくれるようになるから。ねぇ」「そうそう」
とどうやらどこの家庭にもあるらしいこのいつかわかる甘いこと。
ついに、来たよ我が家にも。
食事中に突然息子が「ママ、花柄の服着て、可愛いなぁ」にっこり。
またある時は「ママ、世界中で一番可愛いなぁ」
久しく言われることのなかった「可愛い」にとろける私・・・
誰に教えてもらったん そんなリップサービス発言にママ、有頂天♪
「どんなことを言ってくれるんですか?」あの時、きいた質問に、
「言えない。いずれわかる」とだけ答えてくれたお母さん。
確かにこんな台詞、自分からはとても言えない。
この広い世の中でそんなことを言ってくれるのは息子ただ1人・・・
友人の言葉を思い出す。
「友達の子でな。その子はお母さんが世界中で一番綺麗と思ってやるねん」
いつまでそう思ってくれるのかわからないけれど、
おかんはこの誤解、一生心に焼きつけて生きていきます。息子に心から「ありがとう」ハグ。
それにしても、ずいぶん言語能力が発達した。
最初は繰り返しから。「好き」と言うと、「好き」と返ってくる。
その後、変換。「ママ、Kのこと、大好き」と言うと、「K、ママのこと、大好き」
続いて、理由づけ。「花柄の服を着て、可愛いね」
さらには、範囲設定「世界中で・・・」
2人の会話はとことんあほらしいが、言語能力的には日々成長を感じる。
修飾までできるようになって・・・感心、感涙。
あぁ、いつまで言ってくれるのだろうか・・・
あぁ、この子もいつか好きな人ができて・・・
ママ、喜びの中にも蜜月の短さがチラリ。あぁ、刹那。
いずれ他の女性(ひと)のもの。今のうちにたっぷり味わっておこう♪