救命講習を受講した。
救急車を呼んでから到着するまで、平均6分、
この間、心肺蘇生法を試みた場合とそうでない場合の生存率は劇的に違うという。
倒れた人を発見! → 恐怖心もあり、横目に見ながらその場を立ち去りたくなる
であろうが、ここは勇気を振り絞って・・・
まずは、
(0)自分の身を守るため、周囲の安全確認!
このすぐに助けにいかないというところ、目からウロコであった。
血が出ていたり、嘔吐していたり・・・などの時は感染症も疑い、直接触らぬよう手袋を装着。
鞄の中に緊急用手袋など用意されているわけがないので、ビニール袋などで代用可。
(1)反応を確認する。
声がけと共に、体をたたいて反応をみる。
「大丈夫ですか?」1回目より2回目、2回目より3回目と声もたたく力も大きくしていく。
(2)助けを呼ぶ。
誰か、だと日本人は自分のことであると受け止めないので、指名して。
「あなた、救急車を呼んできてください。そして、(できる限り多くの人を連れて)必ず戻ってきてください。
あなた、AEDを探してきてください。そして、なくても、必ず戻ってきてください」
実際行ってみると、この依頼と同時に「必ず戻ってきて欲しい」と添えるのが意外に難しい。忘れがちなので要注意。
でも、確かにそう、頼んで戻ってきてくれなかったら? 自分一人で不安になるし、
救急車が到着するまで心肺蘇生法を一人で続けるのは体力的に厳しい。
(3)気道の確保と呼吸の確認。10秒以内。
気道を確保(顎をあげるように)し、倒れている人の口元に頬を近づけ、目は胸の上下を見る。(呼吸の確認)
「見て、聞いて、感じて、1、2、3、4、5」と唱えると、約10秒。確認も込めて、声に出してみるとよいのでは?
(4)ここで正常な呼吸をしていれば、回復体位にして様子を見守るだけでよいのだが、していない場合、(5)または(6)へ。
(5)人工呼吸2回・・・は省略してもよい、という。
見ず知らずの人に人工呼吸はちょっと・・・なら、スキップしてよいという。安堵。
(6)胸骨圧迫30回(と人工呼吸2回)を繰り返す。(一人で、胸骨圧迫を続けるのは難しい)
圧迫は強く、速く(約100/分)、絶え間なく。
(だからこそ、多くの人の手(力)がいる。2番でできるだけたくさんの方を呼んでくるのは、このためだ)
圧迫は5センチほど沈むくらい!
息を吹き返した方にはかなりの苦痛を伴う。だから、胸骨圧迫は顔(反応)を見ながら。
(7)AED到着!!
胸骨圧迫は続けながら、「AEDは使えますか?」と問う。
「いいえ、使えません」と言われても、「AED音声の指示通りに行ってください」と励ます。
(8)AEDの電源を入れ、電極パットを装着。
これはすごいと思ったのが、AEDが電気ショックが必要か必要でないかを判断してくれるところ!
AEDの指示に従えば、間違いがない。安心して、電源を入れよう。
(9)電気ショックが必要ない場合、そのまま胸骨圧迫。5サイクル(2分間)
(10)必要な場合、電気ショックを1回。その後、ただちに胸骨圧迫と人工呼吸を再開。5サイクル(2分間)
なのだが、
(0)電気ショックを実行する前に、必ず自分と周りの安全確認!
倒れている人に触れている人がいないこと(感電防御)を確認しながら、電気ショックの実行ボタンを押す。
「自分、よし、相手(胸骨圧迫を行っている人)、よし、周囲、よし」
以上、救命処置の流れだが、ポイントは(0)番。すぐに1番から10番を行おうとせず、自分の身を守りながら行おう。
7月下旬に受けた救命講習、サッカー選手が亡くなったニュースを見て、
AEDはなかったのか? あれば・・・と思わずにはいられなかった。
受講していない方もこのブログを思い出してAEDの電源を入れてくれる方がいたらいいな・・・と講習メモをまとめてみた。
まずは、鞄の中にナイロン袋を二つ常備することも今すぐできることかなと思う。(最初の0番参照)
触れるのが嫌というより、どんな状況下でも躊躇なく近づくことができるように。