第31話 体温低温化現象

2005年03月17日 00時59分23秒 | Weblog

 今更なのだが…さんざん迷って今頃になって…やはり車の免許をとることを決意した。
教習所は若者だらけ…詰め襟姿まで!
当初、短期取得を目指し、合宿しようか迷ったが、弟からアドバイスを受ける。
「止めとけって。合宿なんか合コンのノリやから、お前、絶対、浮く。
みんな飲み会行ってるのに、お前だけ誘われへんねんて」嘘か誠か…
待合室にはカップルたち、青春の香り。現実だった。
免許、もっと若いうちにとっておくべきだった…
年齢が大きく印字された教習原簿(表)を裏にして、学科の授業に向かう。

授業が始まって、驚いた。
先生が軽く質問をする。が、1番前の席の若者、無反応。二番目の若者、下を向いて無視。
難しい問題というわけではない。とっかかりのクイズなのに…
若者達よ、どうした?
「そんなハズレたからって何もないねんぞ。気軽に答えてみ?当てずっぽうでもええから…
わからんか?」「………」
先生は、この現実を受け入れ、自身でこの状況をすくいあげ、講義を再開。
先生と私の目があう。私、うなづく。微笑んではうなづく。
先生が同意を求め、私をとらえて離さない。
どうしようリアクションに集中しすぎて、授業が記憶に残らない…私ってば。

そんなことが度重なるので、大学講師をしているという知り合いにきく。
「最近の若者って、先生の話にまったく反応しないのよ。びっくりした」
「ああ、最近の子は、シャイだから!それは照れてるだけやねん」
「あぁ、そうなんや…」
そっか照れか~そっかそっか悪気はないのか~。
…でも、温度、低すぎない?
あの時、先生はあなたに向かって語りかけてたから。
授業を楽しく理解してもらおうと熱心だったから。
私は応えたくなったけどな。
帽子をとって、顔を少しあげてみたら、気づくことができたかもしれないよ。

※若者という言葉でまとめましたが、すべての若者たちに当てはまるというわけではありません。ご了承下さい。


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