第4197話 最後の証人

2024年09月21日 10時00分00秒 | 読む(小説・物語)

愛する家族が殺された。

悔しかった。 人の命を奪っておいて、

裁かれもせずのうのうと生きている。

何事もなかったかのように生きている

犯人が憎くてたまらなかった。

復讐したい。柚月裕子著「最後の証人」

 

被告人の身勝手な保身と人間性の欠落。

罪を犯した人が

ちゃんと その罪を償っていたなら!

被告人は、不起訴。 冒頭は 

息子を飲酒運転で殺された光治と

父親を殺された検察官・真生、

ふたりの言葉。(を組み合わせ)

 

ひとり息子を奪われた親の悲しみと

出口のない怒り。

被害者遺族の自然な心の流れだと思う。

私もきっと、そう思ってしまうから・・・

罪が罪を生む、罪の連鎖のダメージ。

今、かなしみの中にいる。


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