できなかったことができるようになる瞬間というのは、
いつも「ある日、突然」感覚に襲われるが、
人の手に5本の指が描かれている息子の絵を見た時は劇的瞬間であった。
お絵かきも最初は頭だけだった。
続いて、頭足人といって頭のあと、すぐに足が描かれる時期を乗り越え、
両手10本、ちゃんとある! 、リアリティある作品が生まれた。
その仕上がりにピカソやジャン・コクトーを感じるのは親である私だけ
であろうが、デフォルメ加減が実に芸術的な香り。
塗り絵も変わってきた。
昔はモデルの発色よりも、自分の好きな色を思うままに塗っていた。
顔が真っ青、デスラー総統のようなアンパンマンができあがっていたのだが、
今は実際の色を選択して、塗り分けている。
息子がリアリティを追求しているのとは反対に、
主人の体がおかしいことになっている。
顔の次、首、肩とつながるところ、顔のあとすぐ肩の首なし芳一状態、
モンスターズインクのサリー(体型)に。
主人が人間離れ、どんどんキャラクター化していっている・・・
おなかを上にして泳ぐ巨大なセイウチを見ながら「あ、パパだぁ」と息子と笑っていたが、
心臓への負担を考えると、体のためにもアザラシくらい似しておいた方がよいのではと思う。
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