手を合わせ、願い事を唱える時は、
いつも「赤ちゃんが授かりますように」だった。
どんなに望んでも叶わぬ願いがあると知ったのは、
四十代の幕開け。
兄弟・兄妹・姉弟・姉妹(きょうだい)のいる
家族連れを街で、年賀状で拝見するたび、
小さく傷つき、気持ちが曇ったり、焦げたり。
願いも度を超すと執着となって・・・苦しかった。
待望の第二子。
一番叶えたかった願いが叶わないと知ってから、
努力ではどうにもならないことを知ってから、
願い事を問われても何も思い浮かばなくなった。
それでも手を合わせ、
願い事を述べる機会は訪れる。
困った私は、その場しのぎに
感謝(事実)を述べることにした。
ひとり息子がいること、
健康で在ること、
生きていること・・・
なぜかこの時、心穏やかな心地よさを味わう。
(明日につづく)
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