第１７１２話 無難な黒

冬は防寒具として制服に上着(私服)を着て登校できる。

去年、じぃじ・ばぁばからプレゼントでもらった

裏起毛の緑の上着を毎日着て登校していた息子が

今年は「これ、嫌や」と言い出す。

(昨年度から身長ほぼ横ばい、

劇的な成長をとげていないおかげでサイズぴったり)

「まだ着れるのに？」

「友だちに、黒じゃないんや　って言われてん」

「緑のどこが悪いの？」

「みんな黒やし・・・」

「え～、これ着てたら遠くからでも(息子を)見つけられるから

ママは嬉しいけどな～」

「俺、目立つの、嫌やねん・・・」

 

そういえば、上にお兄ちゃんがいるお母さんが、

「修学旅行の写真見たら、

男子はみんな黒のジャージで　誰が誰かわかれへん」って話してたな・・・

４年生で深緑の上着を嫌がるとすれば、これは

末永く愛用できると　奮発購入した作務衣(灰色)を

修学旅行のパジャマとして持っていくの、絶対嫌がるな(笑)

ママは、みんな黒ジャージの中、

グレーの作務衣を着る僧侶な息子を期待したいけれど、

男心はデリケートゆえ

あの作務衣は私のルームウェアになるであろう。