第365話 砂金採り

2011年05月08日 06時24分40秒 | 子育て・「おママごと」

ここで書いていることだけを見ると、
子育てが楽しくてキラキラしているように見えるかもしれない。
でも、実際は第一反抗期とやらを思う存分味わう毎日だ(笑)

渋滞の高速道路で不意に息子が「Kはまだ飛ばれへんからなぁ」と残念そうに語り、
車内の険悪な空気が緩和する。
いつか飛べると思っているんだ・・・
こういうキラッとした一言が育児の「ほとほと」「へろへろ」を救う。

友人の手紙に子供の寝顔を見ながら、今日も怒りすぎてごめんねと思うと書いてあった。
「もうママなんて、大、大、大嫌い」と泣いた夜、
母の存在を手探りで確認するため、寝ぼけながら私を抱いてくる小さな手。
まだ背中まで手が届かず、肩の上に置かれた息子の手の軽さ。
16センチの上靴を見ながら、その小ささに愛おしさがこみあげる。
闇の中にあってもキラッと光るものが身を潜めて待っている。

これがすべてではなく、一部であったとしても、
一日、一週間、一か月と重ねていく中でほんの一粒でも光る何かを見つけたら、
ここに残していく価値あるものだと思う。


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