いまだに研ぎ汁がきれいになるまで、力を入れて研いでいる人がいる。
そして、そう教えている料理家がいる。
間違いです。今の精米機の性能では、もはや研ぐ必要がない。と教えて
いる人もいる。
実はこれも間違いなのです。
えっ?、て思ったでしょ。これからが私の大ぼらなのです。
二番目のまことしやかな、精米機の性能なんかは、いつ頃の精米機と比
べているかの説明がないでしょ。
ほとんどの人が、最近、精米機の性能が格段に進化した、と思っている
と思うんですよ。
そして、そう言っている料理家の先生も、たぶんそう思っているんです
よ。
では正解です。
水車小屋で精米した白米の研ぎ方なのです。
水車小屋で精米した白米を見てみましょう。
「えーっ、これが白米ですかー??」。「玄米でしょーッ、これッ?」。
と言うはずです。ほとんど玄米のような色をしているんです。
そのメカニズムは、石臼の中の米に柱を落として、ズンッ、ズンッと
長時間搗くわけです。
この柱が3気筒ぐらいある大型水車小屋だと、柱を持ち上げる時のタペッ
ト音が混じって、コトコトコットン、コトコトコットンと聞こえるわけで
す。
すみません。引っ張り過ぎました。
答えは糠が米から外れても、長時間石臼の中に有るもんだから、米になす
り付けられてしまうんです。
つまり、糠で汚れてしまうんです。ですからこれを、よーく研いで洗い流
さなくてはならないのです。
時間はかかりますが、現在の精米と同じに、真っ白になります。
ところで、逆も真なりです。
米のとぎ汁の性能に関することです。この研ぎ汁を料理のアク抜きに使い
ますが、この件はまったく逆になると思いませんか。
現在の白米の研ぎ汁は、アク抜きに使えるんでしょうかねー。