タイカブC100EX前期です。後期型とは殆ど別物です。
レッグシールドが違います。後期は左右分割式です。Wシートを外しても
リヤキャリヤは取り付けられません。シート下のカウルが別物です。
タンデムステップも違います。後期型はCB72のようなアルミ製が付いてい
ます。
写真の前記型は、C100と同じくスイングアームに直付けになっています。
写真のC105は純正ピストンが手に入りにくいので、流用ピストンを使用し
ています。約60㏄になっています。圧縮比は上がっていないようです。
ほんの少しパワーが増えたので、ドライブスプロケットを14Tから15T
に換えてあります。急坂を2速40㎞で登り、平地をトップ60㎞でクル
ージングします。
このC105は私にとってはマシーンです。時速60kmはパワーバンドの真っ
ただ中に在ります。
ほんのちょっと目を離すと、65㎞になってしまします。更に油断すると簡
単に70㎞になってしまいます。
1日中、スロットルでパワーバンドを感じながら走り続けるわけです。
長距離走行のためには、60㎞を絶対に越えてはいけません。
平地では手綱を締め続け、上り坂では「ごめんね、もちょっと頑張ってね」
と、1日中対話をしながら走ります。
そのせいなのかどうか、まだわからないのですが、疲れないのです。
150kmの連続走行後、何事もなくテーブルに着くことができます。
一方タイカブはと言うと、(すみません、まだ160㎞しか走っていません)
まったくメリハリがありません。時速80㎞まで、ただただ滑らかに加速し
ます。何の苦も無く、国道の流れに乗って走り続けられます。
ネットの中で、「カブ90がシビックならば、タイカブはクラウンだ」と言っ
た人がいました。なるほどうまい表現だなーと、感心しました。
これは正しくセダンです。もしかしたら500㎞の連続走行後はビッツより
も疲れないんじゃないでしょうか。
それとも、セダンのように睡魔と戦い続けて、かえって疲れてしまうんでし
ょうか。
一切ワクワクしませんからね。本当に滑らかに走り続けるんです。
たいしたサスペンションですよ。ですから、景色がよーく見えるんではない
でしょうか。
スピードメーターは見る必要がありません。いつの間にか65㎞で走ってい
ます。
「走りを楽しむ」から、「見るを楽しむ」。
大型バクで北海道をひと通り走った方、次はタイカブでどうでしょうか。
見のがしが、あっちにもこっちにも、いっぱいありますよ、きっと。
鹿の飛び出しも、もう笑っている場合じゃないですしね。
絶対にリヤキャリヤがある後期型ですね。なんとかしなくては。