これは先月、新宮の姉が山野草探しに来た時に、山の斜面でみつけたムカゴ。三人でこれだけしか
みつけられず、ツルから採るというより下に落ちたものを拾ってもこれだけということ。ラッキー
なことにツルについたものをみつけ、採ろうとするとポロリと落ちてしまう、落ちたら茂みの中だ
とみつけられない・・・やっかいな実だ。一個、山栗が混ざっています。おばあちゃんが拾ったも
ので新しいものかわからないけど、とりあえずこれを使ってムカゴご飯を炊こうと思います。
便利なものでインターネットで検索すれば、ムカゴご飯の作り方はすぐに、いくつもヒットします
一般的なものでいいのに、幾通りものレシピがあるのはそれはそれでやっかいなものだ。選べない
ので、姉から適当に聞いたやり方で作ることにした。それは「洗って豆ご飯を炊くみたいに塩を
少し入れたらいい」だけだ。伝授されるほどのものでもないんだけどね・・・。前に姉はフライパ
ンで炒って、塩だかバターだかで味付けしたらジャガイモみたいや~と言っていた。それをおばあ
ちゃんが実行したら、なんとムカゴにそっくりな ニガガシュウ というもので苦くて食べられな
かったと話していたのを思い出したんだけど、今回は集める段階でかじりながら確認したので本物
のムカゴだ。私も初めて集めながらかじってみたら、噛んでいたらたしかにジャガイモのような
というより、サトイモのような粘りがあって美味だったのさ!
で、検索したレシピの中に炒ってから炊くというのがあったので、そこを真似し少し薄口しょう
ゆを入れ炒めた。山栗はそのまま炒ると破裂するので切れ目をいれ炒り、皮をむいたけど渋皮がと
れずそのまま炊飯ということになりました。この数だから ご飯は1・5合です。
炊けました。ラッキーなことに山栗が私のお茶碗に入りました。ご飯の色が薄茶色なのは薄口しょ
うゆとたぶん渋皮の色でしょうね。喜び勇んで撮影したのでまさかそこにヨワヨワしい小さな虫が
飛び込んでいるとは知らず・・・。あとで気が付いてどかしたけど・・・。
そのもの自体に味という味もないけど ふっくら炊きあがって美味しかったです。この一膳で
ムカゴを食べたくて、散歩の途中や出かけた先でムカゴのツルを探してしまいます。
ただ、先に味見というか苦みを体験しないといけません。このあいだ、姉と散歩コースでみつけて
味見をしたらニガガシュウで、これはムカゴやと言いきった姉も食べてみて、間違いでした、と
なりました。死にはしないけど、しばらく口の中が苦いので、いざ味見はとても勇気がいる。