先日のパソコン用のメガネの話から、引き続きのメガネの話です。
先週、おばあちゃんをメガネ屋さんまで乗せていきました。おばあちゃんは使っている
メガネが合わなくなってきたので新しく目に合わせたメガネを作ろうと検眼してもらう
ために行ったのでした。メガネ屋さんは駅前通りにあるのですが着いた時には先客の
女性がいて、お店の人はおじさん一人なので終わるのを待ちながらおばあちゃんと
二人で店頭のガラスケースに飾られた≪光りモノ≫に目を輝かせて見ていました。
串本という町は人口も減少し、当然ながら子供の数も少なくなっているので前回、訪れ
たときと飾られた宝飾や腕時計、掛け時計、目覚まし時計はさほど新しくなっていませ
ん。だけど、おなごは目の前に並んだキラキラ光る指輪やネックレスなどにはとても
ワクワクするものです。腕時計も今はもう若い人はしないみたいです。携帯電話があれ
ば時刻もわかるし、電話もかけられる・・・腕にはめた時計をチラチラ見る仕草は
私はとても好きだ。昔は高校入学時に腕時計を買った。汽車通学なら必要不可欠で私も
入学時に買ってもらった・・・んではなく、長姉のお古だった。たぶん長姉は短大に
行ったからお古を家に置いていったんだと思う。お古でも動けばかまわなかったのだ。
当時は文字盤が銀色一色というものでなくて、ダークグリーンやきれいなブルーとかで
バンドの部分はシルバーというのが主流だった。途中でバンド部分をベルト仕様に替え
たりしたのも高校時代だ。友達と色違いにしたりした。私は時計やさんに入るのが
好きだ。それも少し、廃れたような置いてる商品もちょっと少し前の・・みたいなの
を置いているようなお店。現れるおじさんもお店の奥から出てくるような。
高校時代、好きな人の時計と交換するということもやっている人がいた。女の子が
男物の腕時計を嵌めている、まるで少女マンガの王道みたいな様子に憧れたものだ。
あ~、一度あったな。男物の腕時計が普段の自分の腕時計よりこんなに重いのかという
のと手首の太さが違うから、セーラー服の袖口からずるっと出てくるのを必死で隠して
ご飯を食べた記憶もある。何と乙女チックなお話であろうか・・・
女性客がやっと帰り、おばあちゃんの番になった。おばあちゃんは椅子に腰かけて
検眼を始めた。私はその後ろに立ち同じように左目を隠して、おばあちゃんがお店の
人に指示された「C」の穴が上か下か右か左かという質問に答えているのを真似た。
おばあちゃんは左目が悪いのでそれを右目がカバーしているので見えているけど、
じつは右目は相当酷使されている状況だと言われていた。なんと、私は左目を隠して
みると見えにくい、反対に右目を隠すと左目一つで 右目だけで見るよりはっきりと
見える気がする。気がするというより、実際そうだと思う。右目の視力が落ちている
のではないかという思いは前からあったけど、こりゃ左目は右をカバーして疲れている
んだろうな。常時メガネをかけなあかんようになるのも時間の問題かも・・・。
からころろんと音がしてお客さんが入って来た。男性客だけど開口一番「きのうは
どうも。それであの眼鏡ふき、あれは良かったのでまた貰おうとね」という話し方に
「あれ、この人はきっと古座川の奥の人やな」と思ったのだ。とても物言いが大人しい
のだ。三尾川のおじさんとそっくりな話し方で、三尾川の人か!と思ったくらい。
お店のおじさんは「それはありがとうございます。」とおばあちゃんに「ちょっと待っ
てください」と立ちあがって、眼鏡ふきスプレーの棚に行き「こっちは大きいほう、
こっちは小さいほう」とスプレーになったものと小さいマッチ箱くらいのを差し出し
見せた。どうやら前日、メガネを購入した折眼鏡ふきをサービスとしてもらったみたい
で、それがきっと家に帰って使うとすごく良かったので家人か誰かの分を買いに来たん
だと私はよんだ。お客さんは「そうしたら大きいのと小さいのを貰おうか」「大きいの
が千円、小さいのが200円です」という商談もまとまり「あれは本当によかった」と
いうお客さんに「レンズに落として指で広げてふきとったらいいですから。」と
説明していた。ふ~ん、指でのばしてふきとるんやなと思いながらお客さんが出ていく
のを見送った。メガネを購入したらサービスとして渡したものを次にはそれを買いに
くる・・・小さいけど、お気に入りとなると再度、再再度ということもあるので堅実な
商売だなぁ・・・がらがらがらんと、今度は勢いよくガラスドアが開いたと思ったら
「私も、その眼鏡ふきが欲しいんや」とけたたましく女性が突入してきた。座りかけた
お店のおじさんは「あ、はいはい」とまた立ちあがって眼鏡ふきを並べた棚に行くと
同じように「こちらが大きいほう、こちらが小さいほう」と説明を始めた。私は、
この女性がなんかとても慌ただしいので会話を聞いていた。おじさんに女性が
「大きいほうはいくら?小さいほうは」「こっちが千円、こっちが小さいほう」と
差し出したら「大きいほうはどれくらい使える?」と聞く。「小さいほうがこの大きさ
で、一滴落として指で広げてふき取って乾いたらそれでいいです」という話をしている
のだから、大きいほうがかなり使用回数ができそうに思える・・でも女性はスプレー
になった大きいほうをおじさんが説明をしているのを聞きながら「それはいくら?」と
聞いている。さっき千円って言っていたやろ、と私はツッコミを入れたんだけど
「小さいのはほんでいくら?」とまた言い、おじさんが200円と言った時に
「そうしたらこっちの大きいのくれるん?」・・・おじさんは絶句した。私も同様に
「へ?」おじさんは「いや、大きいのは千円で」「じゃぁ小さいのを2個にするわ」
女性は人の言うことを聞いてないみたいな、まるで漫才みたいな会話をするので笑えて
来た。思うに、この女性はさっきの品の良いおじさんと車に乗りあわせて串本に来たみ
たいできっと、おじさんがお店によって眼鏡ふきを購入して車に戻り「この眼鏡ふきは
すこぶるいいものだ」と説明したんだろう。女性はそんなにいいものなら自分も買いた
いとでも言ったんだろう。で買いにやって来たんだろう。今度はおじさんに「やっぱり
ダイソーで買ったのはあかんわ。濁ってきたんや」うそー私ダイソーで買ったの使って
るけどぉ~と驚いたんだけど、お店のおじさんは「無い時は台所洗剤を薄めて、拭いて
水で流して拭きとったらきれいに汚れは落ちますから。でもレンズだけ、レンズだけに
してください」と言っていた。「台所洗剤でええんやね。」と女性は答えていたけど
私はこの女性ならうすめるどころか、原液につけ込みメガネを傷めるのではないかと
全然知らないけどすごく心配になったのだ。おばあちゃんは眩いので色つきにもしたい
と言っていた。お店のおじさんは「紫外線防止のためにも色つきもいいけど、いま新し
いレンズが出てるんです。光には紫外線とテレビやパソコンの光りで眩しくて疲れると
いうことがあって、そのブルーライトってんですがね、それをカットできるレンズが
あるんです」それって、私のパソコン用メガネやん。「そのレンズはこれですが」と
レンズだけの丸いモノをおばあちゃんの検眼メガネにはめて「どうです、光が目に痛く
ないでしょ」と言ってるけど言われたおばあちゃんはピンときてないようだ。「この
レンズには色はついてないけど目に優しいんですよ」と言っている。え、でもパソコン
メガネは少し、白が黄ばんで見えるよ~と思ったんだけど、おばあちゃんはそうなると
値段も上がるかもしれないと思ったのか、「色はまた夏になってから付けに来ます」と
答えていた。こんな小さなお店でもパソコン用にメガネを作ってくれるのか?と
聞けばよかったのか、でも万が一勧められたら困るしなぁ~と傍観者を気取ったのでし
た。それにしても途中で。お客さんが「レンズが取れかかっている」とやってきて
おばあちゃんは待ったし、別の女性客が修理に出したメガネを取りにやってきたりと
このメガネ屋さんは繁盛してるお店だということがよくわかりました。光りモノが売れ
なくても、腕時計が昔のように売れなくてもお年寄りがいる限りメガネ屋さんは大丈夫
なんだとわかりました。
先週、おばあちゃんをメガネ屋さんまで乗せていきました。おばあちゃんは使っている
メガネが合わなくなってきたので新しく目に合わせたメガネを作ろうと検眼してもらう
ために行ったのでした。メガネ屋さんは駅前通りにあるのですが着いた時には先客の
女性がいて、お店の人はおじさん一人なので終わるのを待ちながらおばあちゃんと
二人で店頭のガラスケースに飾られた≪光りモノ≫に目を輝かせて見ていました。
串本という町は人口も減少し、当然ながら子供の数も少なくなっているので前回、訪れ
たときと飾られた宝飾や腕時計、掛け時計、目覚まし時計はさほど新しくなっていませ
ん。だけど、おなごは目の前に並んだキラキラ光る指輪やネックレスなどにはとても
ワクワクするものです。腕時計も今はもう若い人はしないみたいです。携帯電話があれ
ば時刻もわかるし、電話もかけられる・・・腕にはめた時計をチラチラ見る仕草は
私はとても好きだ。昔は高校入学時に腕時計を買った。汽車通学なら必要不可欠で私も
入学時に買ってもらった・・・んではなく、長姉のお古だった。たぶん長姉は短大に
行ったからお古を家に置いていったんだと思う。お古でも動けばかまわなかったのだ。
当時は文字盤が銀色一色というものでなくて、ダークグリーンやきれいなブルーとかで
バンドの部分はシルバーというのが主流だった。途中でバンド部分をベルト仕様に替え
たりしたのも高校時代だ。友達と色違いにしたりした。私は時計やさんに入るのが
好きだ。それも少し、廃れたような置いてる商品もちょっと少し前の・・みたいなの
を置いているようなお店。現れるおじさんもお店の奥から出てくるような。
高校時代、好きな人の時計と交換するということもやっている人がいた。女の子が
男物の腕時計を嵌めている、まるで少女マンガの王道みたいな様子に憧れたものだ。
あ~、一度あったな。男物の腕時計が普段の自分の腕時計よりこんなに重いのかという
のと手首の太さが違うから、セーラー服の袖口からずるっと出てくるのを必死で隠して
ご飯を食べた記憶もある。何と乙女チックなお話であろうか・・・
女性客がやっと帰り、おばあちゃんの番になった。おばあちゃんは椅子に腰かけて
検眼を始めた。私はその後ろに立ち同じように左目を隠して、おばあちゃんがお店の
人に指示された「C」の穴が上か下か右か左かという質問に答えているのを真似た。
おばあちゃんは左目が悪いのでそれを右目がカバーしているので見えているけど、
じつは右目は相当酷使されている状況だと言われていた。なんと、私は左目を隠して
みると見えにくい、反対に右目を隠すと左目一つで 右目だけで見るよりはっきりと
見える気がする。気がするというより、実際そうだと思う。右目の視力が落ちている
のではないかという思いは前からあったけど、こりゃ左目は右をカバーして疲れている
んだろうな。常時メガネをかけなあかんようになるのも時間の問題かも・・・。
からころろんと音がしてお客さんが入って来た。男性客だけど開口一番「きのうは
どうも。それであの眼鏡ふき、あれは良かったのでまた貰おうとね」という話し方に
「あれ、この人はきっと古座川の奥の人やな」と思ったのだ。とても物言いが大人しい
のだ。三尾川のおじさんとそっくりな話し方で、三尾川の人か!と思ったくらい。
お店のおじさんは「それはありがとうございます。」とおばあちゃんに「ちょっと待っ
てください」と立ちあがって、眼鏡ふきスプレーの棚に行き「こっちは大きいほう、
こっちは小さいほう」とスプレーになったものと小さいマッチ箱くらいのを差し出し
見せた。どうやら前日、メガネを購入した折眼鏡ふきをサービスとしてもらったみたい
で、それがきっと家に帰って使うとすごく良かったので家人か誰かの分を買いに来たん
だと私はよんだ。お客さんは「そうしたら大きいのと小さいのを貰おうか」「大きいの
が千円、小さいのが200円です」という商談もまとまり「あれは本当によかった」と
いうお客さんに「レンズに落として指で広げてふきとったらいいですから。」と
説明していた。ふ~ん、指でのばしてふきとるんやなと思いながらお客さんが出ていく
のを見送った。メガネを購入したらサービスとして渡したものを次にはそれを買いに
くる・・・小さいけど、お気に入りとなると再度、再再度ということもあるので堅実な
商売だなぁ・・・がらがらがらんと、今度は勢いよくガラスドアが開いたと思ったら
「私も、その眼鏡ふきが欲しいんや」とけたたましく女性が突入してきた。座りかけた
お店のおじさんは「あ、はいはい」とまた立ちあがって眼鏡ふきを並べた棚に行くと
同じように「こちらが大きいほう、こちらが小さいほう」と説明を始めた。私は、
この女性がなんかとても慌ただしいので会話を聞いていた。おじさんに女性が
「大きいほうはいくら?小さいほうは」「こっちが千円、こっちが小さいほう」と
差し出したら「大きいほうはどれくらい使える?」と聞く。「小さいほうがこの大きさ
で、一滴落として指で広げてふき取って乾いたらそれでいいです」という話をしている
のだから、大きいほうがかなり使用回数ができそうに思える・・でも女性はスプレー
になった大きいほうをおじさんが説明をしているのを聞きながら「それはいくら?」と
聞いている。さっき千円って言っていたやろ、と私はツッコミを入れたんだけど
「小さいのはほんでいくら?」とまた言い、おじさんが200円と言った時に
「そうしたらこっちの大きいのくれるん?」・・・おじさんは絶句した。私も同様に
「へ?」おじさんは「いや、大きいのは千円で」「じゃぁ小さいのを2個にするわ」
女性は人の言うことを聞いてないみたいな、まるで漫才みたいな会話をするので笑えて
来た。思うに、この女性はさっきの品の良いおじさんと車に乗りあわせて串本に来たみ
たいできっと、おじさんがお店によって眼鏡ふきを購入して車に戻り「この眼鏡ふきは
すこぶるいいものだ」と説明したんだろう。女性はそんなにいいものなら自分も買いた
いとでも言ったんだろう。で買いにやって来たんだろう。今度はおじさんに「やっぱり
ダイソーで買ったのはあかんわ。濁ってきたんや」うそー私ダイソーで買ったの使って
るけどぉ~と驚いたんだけど、お店のおじさんは「無い時は台所洗剤を薄めて、拭いて
水で流して拭きとったらきれいに汚れは落ちますから。でもレンズだけ、レンズだけに
してください」と言っていた。「台所洗剤でええんやね。」と女性は答えていたけど
私はこの女性ならうすめるどころか、原液につけ込みメガネを傷めるのではないかと
全然知らないけどすごく心配になったのだ。おばあちゃんは眩いので色つきにもしたい
と言っていた。お店のおじさんは「紫外線防止のためにも色つきもいいけど、いま新し
いレンズが出てるんです。光には紫外線とテレビやパソコンの光りで眩しくて疲れると
いうことがあって、そのブルーライトってんですがね、それをカットできるレンズが
あるんです」それって、私のパソコン用メガネやん。「そのレンズはこれですが」と
レンズだけの丸いモノをおばあちゃんの検眼メガネにはめて「どうです、光が目に痛く
ないでしょ」と言ってるけど言われたおばあちゃんはピンときてないようだ。「この
レンズには色はついてないけど目に優しいんですよ」と言っている。え、でもパソコン
メガネは少し、白が黄ばんで見えるよ~と思ったんだけど、おばあちゃんはそうなると
値段も上がるかもしれないと思ったのか、「色はまた夏になってから付けに来ます」と
答えていた。こんな小さなお店でもパソコン用にメガネを作ってくれるのか?と
聞けばよかったのか、でも万が一勧められたら困るしなぁ~と傍観者を気取ったのでし
た。それにしても途中で。お客さんが「レンズが取れかかっている」とやってきて
おばあちゃんは待ったし、別の女性客が修理に出したメガネを取りにやってきたりと
このメガネ屋さんは繁盛してるお店だということがよくわかりました。光りモノが売れ
なくても、腕時計が昔のように売れなくてもお年寄りがいる限りメガネ屋さんは大丈夫
なんだとわかりました。