歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

水海道 ガンバレ“街角のビーナス” 

2008年02月14日 | 水海道の風景
昨日の続きです。

銀行建築を過ぎたところで、「道端」や商店の軒先に、絵が飾られているのです。絵と云っても名画の類ではなく、その辺の人が描いたそれなりの絵です。


有りました! ここは“絵画の道”だったのです。これは、よくある「あの」、「町の活性化」と云う企てなのでしょう。


昨日触れた、「水海道商人博物館」もそうですが、最近は日本全国、津々浦々で「活性化」が叫ばれています。

活性化を辞書で引くと、「沈滞していた機能が活発に働くようにする」と、有ります。この水海道の町も、沈み滞っているので、何とかしょうとしているのです。

確かに、水海道の中心部の商店街は人通りも少なく、静かで寂しさが漂っています。「中心商店街の活性化」にガンバッテいるようです。

小さな「個人商店」が昔の様に商売するのは難しい時代です。人口は減少し、高齢化し、郊外型の大規模ショッピングモールに客足は向きます。

大駐車場が有り、明るく綺麗で、新しいくて豊富な商品揃え、個人商店はまったくその逆を行っているのですから、勝ち目はほとんど有りません。

まぁ。そんなこんなのご時世に、ささやかな闘いを挑む企画が“絵画の道”なのでしょう。

農機具屋さんの軒先に立てかけられた「絵」。

頑張っている気持ちは「痛い」ほど判るのですが、この風景からは「寒々しさ」とか、「侘びしさ」とか、そんな思いが浮かんでしまうのです。

宝町大通りを左に折れ、駅に向かう道に入ります。この道が「絵画の道」で駅から続く商店街なのです。銀色に輝く「火の見櫓」、懐かしい風景です。


店仕舞いした商店に飾られた“朱い鳥居と寿老人” 兎も角、枯れ木も山の賑わい「シャッター通り」対策と思われます。


仮面建築の石版印刷所です。「石版」を使った印刷? 凸版とか、平版とか、グラビアとかは聞いた事があります。

石の版を使うとなると、相当に古い方式なのでしょうか? 人類が金属を造りだす以前の印刷方式? それは有りません!


みゆきサ~ン! 居ましたよここに! 


あなたが探していた“街角のビーナス”が水海道の絵画の道に居ました。

“恵比寿様”と“朱い鳥居”を背景に間違いなく“ビーナス”です。

この空き地にも、寒い絵が飾られていました。


街角に「絵画」を飾る、ビーナス像を飾る・・・・・・、活性化・・・・・・、気持ちは判ります、アイディアも判ります。

でも、しかしです、現実に「絵」が飾られた町の風景は、発案者も企画段階で思い描いた風景と、かなりの「隔たりが生じてしまった」と、思っている様な? そんな気がします。

この空き地に、その全てが凝縮しているようです。でも、しかし、見方を変えればこれは、これで「面白い」と思いました。

この「寒さ」を突き抜け、みんなが、みんなやりたい事を勝手にやってみる。

『芸術は爆発だ!』と、彼の天才芸術家「岡本太郎さん」も叫んでいます。

「方向性」とか、「まとまり」とか、「コンセプト」とか、そんなの関係ねぇ!でやってみたらどうか? と思ったりして・・・・・・。 

それにしても、“街角のビーナス”は笑えました。

ガンバレ水海道! ガンバレ絵画の道!


それでは、また明日。


コメント
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