歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

報国寺“向拝の彫り物”がいいです!

2008年02月22日 | お寺・神社
昨日の続きです。

昨日は、報国寺の話が、「リンリン・ランラン・リュウエン」に行ってしまいました。今日は間違いなく報国寺で一本勝負です。

それも、“向拝の彫り物”で一本勝負です。この地の、この寺に、素晴らしい彫り物があったのです。

作品を鑑賞する前に、先ずは寺の紹介を致します。

正式名称は“亀岡山 豊田院 報国寺 ”と云い、宗派は“浄土宗”で、開基は弘安4年(1281年)で、開祖は“阿良忠上人”です。

今から727年前に開かれたお寺です。現在の本堂は、幕末から明治の混乱期に(1865~1868年)に再建されたそうで、平成7年から9年にかけて解体修理がなされています。


寺の紹介はこの位にして、先ずは銅版本葺きの重厚な本堂に参拝します。


思わず“南無妙法蓮華経”と、唱えてしまいました。ここは浄土宗ですから“南無阿弥陀仏”でした。

あらためて“ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ”を三回唱えてお参り致しました。勿論、お賽銭をあげてからです。

お参りを済ませ、正面を見ると重厚な「大扉」です。色と云い、艶と云い、「欅」と思われます。平成の解体修理で造られたものでしょう。


欅の大扉から、視線を上に移動して行くと、向拝の彫り物が眼に入りました。


正面には“龍”


左右に一対の“獅子”



迫力があります!


獅子の隣には“貘”


動きがあります!


一つ一つの彫り物が、丁寧な仕事で、ダイナミックで、バランスがよく、呼吸しています。生きています。


こちらは“波”


“後藤ぬい之助”と云う方が彫られたそうです。本殿が慶応年間ですから、この彫り物も同時代のものでしょう。

報国寺向拝の、龍、獅子、貘の彫り物に感動しました。いい物を見させて頂きました。

数日前に降った雪が、陽射しをうけてもまだ溶けずに残っています。本堂から眺める境内、参道の風景もなかなかです。


報国寺の境内にはまだ何かありそうです。

それでは、また来週。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする