歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

殺人報道が好きなのですか?

2010年01月15日 | 世間話し
今日の朝刊の記事です。

この記事を見て、「エッ!ウッソー!」と思われる方が、かなり居ると思います。母が新聞を読む前に、そのこと云うと、「エッ!ホント?」と、反応しました。

“体感的”には、殺人事件は増加しているのです。でも、“体感”するのは、隣近所、親戚、友人などの被害からではありません。


この記事では、“体感治安”に影響を与えるのは窃盗事件であり、それも減っているとだけ書かれています。でも、しかし、誰しもが“世の中物騒になった”と感じているのです。

普通の人は、世の中の出来事は、新聞、テレビ、週刊誌等の、マスコミ報道で知るのです。マスコミが報道しなければ、その出来事は世の中で発生しなかった事になるのです。

特にテレビの影響が大きいと思います。テレビは視覚に訴え、考えることもなく、映像を眺めているだけで、本人の自覚が無いまま、頭に入り込んでしまうのです。

テレビを眺めていると、殺人事件の報道が“ヤタラ・メッタラ”流れているのです。ワイドショーでは、同じ事件を、毎日、毎日、繰り返し報道するし、番組の中では、同じ映像を、何度も何度も繰り返し流しています。

87歳の母は、新聞の事件報道の繰り返し、テレビの事件報道の繰り返し、週刊誌の新聞広告、その後の裁判開始の報道も、判決の報道も、控訴の報道も、みなん、ゴチャゴチャで、すべて別々の犯罪と、勘違いする事もあるのです。

あるところで、ある方の話では、日本のマスコミの殺人事件報道は異常に多いとの事でした。

外国の殺人事件の発生件数をチョット調べたてみたら、

            殺人        強姦       強盗      
日  本      0.50       1.78      4.07

アメリカ      4.55      32.05    147.36

イギリス      1.61      16.23    179.73

ド イ ツ       1.17       9.12     72.28 

イタリア      1.29       4.05     65.38

フランス      1.78      14.36     41.26

ロシア      19.80       4.78     90.68 

       ※2000年国連統計 件数/10万人

発生率は少ないのです。

報道、特にテレビのワイドショーの影響が大きいと思います。それと、報道番組までがワイドショーと同じように、隣近所のおじさん、おばさんに、事件の感想を聞いたり、犯人や被害者の、隣近所での評判を聞いたり、生い立ちを調べたり、視聴者の欲望な反映なのか、“そこまでやるかァ”と思うのです。

これって、やっぱり、殺人事件は視聴率が取れるからなのでしょうねェ。私の母も、困ったものだと云いながら、殺人報道をよく見ています。

やるから見るのか? 見るからやるのか? まぁ、どっちも、どっちで、イタチごっこ? いや、鶏か卵ですか? 

皆さん、殺人事件が好きなの? いや、殺人関連報道が好き? 

でも、何と云っても、やはり、殺人事件は究極のドラマなので、興味をそそられるのです。でも、見続けると、“体感治安の悪化”と云う、“副作用”を伴います。 

テレビと新聞が、相互に報道姿勢を批判できると、また、それなりに、緊張関係が生まれ、報道もそれなりに変わり、風通しも良くなり、とても良いと思うのですが、現在は、テレビと新聞は、資本系列でしっかりと、堅く結ばれていますから、なかなか難しいのです。

民主党の選挙マニアルに、同一の資本が、テレビと新聞を所有する事を、禁止する法案の提出が書かれていたと?思います。

この辺は、テレビも新聞も採り上げないのようです。記者会見の“開放”も、大手マスコミは“惚けて”いましたが、が少しずつ進んでいるようですから、次は、ここらへんで頑張って貰いたいと思うのです。

でも、これは、かなり、難しいでしょう。でも、すべてを決めるのは世論です。選挙民の支持次第です。でも、世論を作るのは新聞とテレビ、ここら辺も“イタチ”か“鶏”なのです。


それでは、また来週。


コメント
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