今年はホールケーキを二人で食べるという事はせず、アダルトにピースで食べてみました(笑)。なんか火の鳥に出て来た生物みたいなかんじ。。それとも寄生獣か。。おいしかったです♪
Marine Band Deluxe/Cross Over等でカバー後ろのヘリ(hem)が平らになったハープが身近になりました。このタイプのカバーのメリットとしては。。
・音量が大きくなる
・音質が変わる
・リードの調整がし易い
等と言われています。
音量、音質に関してはそれぞれ意見があるかと思いますが「リード調整のし易さ」については本当にし易くなります。
開口部からReed Lifterを入れてチョイチョイする際、ヘリがあると思うように作業できないので、カバーを外してしまいますが、カバーのアリ/ナシでちょっと状況が変わるので、出来ればカバーをつけてやりたいところです。
デメリットとしては、ヘリが直角に曲がっていることで稼いでいた強度がなくなり、ハープを強く握るとカバーを潰してしまう可能性がある事でしょうか。。
#Jason Ricciさんのカスタムハープは長いネジを貫通させてカバーを支えるようにしていましたね。カラーリングや形状が大胆でカッコいいですよね。
加工方法については Kinya Pollard さんの記事に詳しく出ています。
The Big Cover Up
Venting Hohner Special 20 Cover Plates
しかし、この加工ですがハンマーをトントンとやるわけで、住宅事情によってはムリかな?と諦めるか、ペンチやプライヤで当て布をしてやる事になるかと思います。
自分の技術ではプライヤ等で曲げていくとガビガビのデコボコに仕上がってしまいそうです(もちろん上手くやれている方もいらっしゃいますよ)。
今回は先に道具だけ揃えてしまい「ハテ?トントンするとマズいけど、どうする?」と窮地に立たされた森のなかまが(いつもですが)なんとか捻り出した、あまり音を出さずに加工する方法をご紹介します。
■道具
・プラハン(プラスティック・ハンマーの略称)
PBスイスツール ショックレスナイロンハンマー#2
・指サック
100均一で購入しました。
・カッティングマット
これも100均一で購入しました。いつも写真に写ってますね。
最初はトントンするつもりだったので、こんな凄いもの(ショックレスハンマー)を購入しました。
何が凄いって、ハンマーのヘッドの中に5円玉みたいなものが連なって入っています(製品リンク先に中が見える写真があります)。
ハンマーを打ち下ろした時に5円玉達がガシャっと移動し、ショックを吸収し、無駄無く打点に力を伝えてくれるそうです。ググルと使われている方はその素晴らしさに感動されているようです。
もちろん森のなかまも感動しましたよぉ(笑)。
PB製品のなかではドライバ、Hexレンチについで人気が高いアイテムだそうです。ヒッコリーの柄がドラムスティックのようでステキです。
ヘッドは固いナイロンで出来ています。この子が自身の身を削る事で叩く相手を傷つけずにすみます(涙)。
ボロボロになったらアンパンマンよろしく交換ができるのです。
今回トントンはないので、ショックレス機構は発揮できないのですが、この固いナイロンヘッドが大活躍します。
なので、購入する際はヘッドがゴム等の滑り難いものではなくナイロンヘッドのものをお選び下さい。
また、ヘッドは平らな面と、僅かに丸みのある面を持ったものにすると綺麗に仕上げられるかと思います。
#せっかくのショックレスハンマーなのに専門家が見たら泣くよな。。
あと、地味ですが指サック!これはとても重要です。
私たちは素人です。道具や素材の正しい使い方や、怖さを知りません。
今回の作業はトントンやらない分、力で攻める事が多いのでカバーを確り押さえる事が重要ですので、保護具が無い状態でやる事は非常に危険です。
少なくともハープカバーのエッジは指を切るくらいの鋭さがありますので、必ず滑り難い素材のもので指先を保護して下さい。
最後に、もっと秘匿性が高く隠密裡に行動したければ(笑)、テーブルにタオルのようなものを敷いておく事をお奨めします。
こまめにハンマーをテーブルに置いたりする時の音が押さえられます。
力を入れる際の「よっこらしょ」「エッホ」「ハァーッ」等のかけ声はそれぞれの住環境に合わせてお願いします。。。
■作業
基本的に折り紙を折るようにヘリを折り潰していこうというものです。
作業は以下2つの行程からになります。
・ヘリを内側に少し曲げる
・曲がりかけているヘリを押しつぶして平らにする。
座って出来る作業ではありません(汗かきます)。
また失敗しない為には少しずつ仕上がりを確認しながら作業を進める必要があります。
手元等を小気味よく照らしてくれる照明があるとベストです!
●とにかくヘリを内側に曲げよう
いきなり曲げるのは無理だと思って下さい。
ヘリは既に直角に曲がっていますが、押しつぶすには多少内側に曲がっていてくれないと、折り目で曲がらずにひしゃげてしまいます。
カバーを確りと押さえ、プラハンの平らな側を使います。
平らな面でヘリを内側に傾かせていきます。
必要であれば内側に力を加えつつ、全長方向にスライドさせると歪まずに傾けられます。
分かり難いですが、この程度で良いのです。
不安であればもう少し頑張って寝かせても良いです。
●ヘリを折り紙のように折潰そう
今度はアールの付いた面を使用します。
平らな方で良いのでは?と思いますが、平らな面で潰すとヘッドのカドで跡が付いてしまいます。
なのでカドカドしていない丸い方を使用したほが良いかと思います。
あーっ。ここまでくると最後までやるしかありません(笑)。
平らな面を使っていたときは内側に力を入れていましたが、今度は下方向に力を入れます。
腕の力だけでやると相当疲れますので体重を載せつつ、一度に潰さないように腰を使って少しずつ、少しずつ、少しずつ潰していきます。
多少波打ちますが、それは平らな面でスライドしながらならしていけば良いのです。
そのうする為にも一気に押しつぶさず、マージンを残しながら作業して下さい(目で見て、指で触って確認しましょう)。
今回は目論みというかリスペクト(笑)があって中央部を潰さずに残しました。指サックの跡が気になりますが。。
水洗いして、内側から見てみます。
このように、この加工をしてカバーを水洗いをすると拭けない箇所が出てきます。
こんな時は、カメラ用のブロワーを使って水滴を吹き飛ばしてから拭くと簡単です。
一応これで完成です。
■なんで中央部を残したのさ?
はい。個人的にはドイツ人の職人魂を紹介したかっただけでした。
Cross Over発売当初、予約して購入したもののカバーを見て頂きましょう。
私の程ではありませんが、ヘリの端っこに比べて中央部が僅かに潰しが甘くなっています。。
黄色い線の部分が隙間が僅かに大きいですよね。
水洗いしていて気付いたのですが「なんでドイツともあろう国の人が手を抜いているんだ?」と思ったのですが。。。
完全に折り曲げると只の板になってしまうところ、潰しを甘くして高さを稼ぐ事で剛性を確保しているのではないか。。。
おぉーん!、凄いぞ!凄いぞ!凄いぞ!
職人が一つずつ手作りするのでも感動しますが、機械で作る工場出荷品にまでこんなコダワリがあるなんて何てステキなんだと非常に感銘を受けたのです(笑)。
時々この工夫を思い起こして、次回この作業を自分でやるときは真似てみようと思っていると、イメージが強調されて今回のように中央部を潰し残してしまったのです(脳内でイメージが強調され過ぎました)。
水洗いして綺麗にした状態です。
もっと潰しても良いのですが、今回はここで止めました。
さぁ、どうだ見てくれドイツの人よ!
僕のリスペクトを受け取ってくれ(笑)!
と想い、最近購入したCross Overのカバーをみたところ。。
いたって普通に全部折り畳まれていました。。
よくわかりませんが、自分の思ったようにやれば良いのですね(笑)。
■仕上げ
せっかく、開口部を大きくしたので、コームから生えている柱を取り去ります。
この子を。。
前回紹介したタミヤのプラ用ニッパーで切断します。邪魔にならないので購入当時のパッケージに入れて保管しています。
蛍光灯が反射してTAMIYAの文字が白トビしてしまったので、影を作って長秒で撮りレタッチしたので絵が破綻しています。ご容赦を(作業中は撮影がかなり疎かです)。
直ぐ近くにネジがあります。邪魔なので一時的にどいてもらいます。
スパンと切れます。良い仕事をしてくれます。中々切れ味よいでしょ?
こんな感じになりました。
厚さは個人の信念と作業量で決まりますので自分好みに仕上げて下さい。
なお、今回はLow-Ebがお相手でした。
Lowのベンドは結構大変です。通常キーよりももっと喉を開けて音程を意識しないと響いてくれませので、音の出し方、ベンドの練習にはもってこいです。
こころなしか音が大きくなったような気もしない事もありませんが、明らかに違うかと言われると他の要素(吹き方)の方が支配的かと思います。
あくまでも背面からのアクセス確保の為にやっています。
■番外編
Hohnerと言えばPoziとマイナスネジです(笑)。
今回はマイナスドライバーの紹介です。
プラスドライバには#00,#0,#1,#2等と規格があり、そこそこ厳密に作られているのですが(国によって微妙に違うらしいです)、マイナスは番号こそあれど「多少隙間があっても近い物で回せる」的なところがあります。
実際、Hohnerのネジは#1で殆ど回せるのですが、微妙に隙間がある。。。
PBのドライバだと、そこそこ滑らずに作業できるのですが。。
と思ってプロツールさんを眺めているとWeraの取り扱いを始めたとの事。。
精密ドライバを見ると番号ではなくミリで表記されています。おぉー。
ということで早速購入してみました。
【550MC-3.5】Wera 精密マイナスドライバー【3.5x0.60】
【550MC-4】Wera 精密マイナスドライバー【4.0x0.80】
なお【刃幅x刃の厚さ】を表します。
ちなみに普通#1と呼ばれるものは刃の厚さが0.5mmとなっています。
【120-1-75】PBスイスツール 精密マイナスドライバー#1
写真はPBの精密とWeraの刃厚が0.6mmのものです。
見た目が派手で独特のグリップは好き嫌いはあるかと思いますが握り易く、回し易かったです。
Special 20のカバーネジや、クロマチックのマウスピースを押さえているネジは通常#1(0.5mm厚)で回しますが、0.6がもっともしっくりきました。素晴らしいです!
また、270Cのカバーネジは0.8がぴったりでしたが、もしかしたら少し舐めて大きくなってしまっていたのかもしれません。
そんなにドライバ買い集めてどうすんの?と思われるかもしれませんが、ピッタリしたサイズであれば、ねじ山も潰れず、マイナスでも滑らずネジの開け閉めが苦痛でなくなります(むしろ楽しくなります)。
#開けてどうする?というのはナシでお願いします(笑)。。
マイナスネジを見るたびにヤレヤレと肩を落とされる方は購入してみては如何でしょうか?
というわけで、今年5月から始めたブログですが、初年の更新はこれが最後になるかと思われます。
しょうもない記事を長々と書き連ね、要点だけを書いてくれよと思われたかもしれませんが、このスタイルは変わりそうにもありません(笑)。おおめに見てやって下さい。
2010年、森のなかまのブログを御覧頂きありがとうございました。
今年も残り少ないですが、年末年始風邪等ひかれませぬよう御自愛くださいません。
それでは良い年をお迎え下さい!
■超番外編 ヤツが来た。。
クリスマスの朝、「ぴんぽーん」と呼び鈴がなります。
ヤマト運輸のおじさんが爽やかに登場です。
ヤツが来た。。。
警鐘意味する黄色と黒のストライプのシールが貼られた小箱。そして。。
いつもは、やんちゃな森のなかまが達が違和感を感じ、近づく先には今まで出会った事が無い巨大なモノリスのようなものが。。。
To be continued...
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