goo

宮城谷昌光・著“花の歳月”を読んで

実はこのゴールデン・ウィークGW前に宮城谷昌光・著“花の歳月”を読んだ。きっかけはGW前、何だか“お話”が読んでみたいという欲求が湧き起った。この際、宮城谷昌光氏の古代中国の話にしよう、と探してみたが、残念ながら1つの小説で文庫本にして数冊のものが多く、それでは速効性が乏しい。そこで書店で見つけたのがこの短い小説“花の歳月”だった。 読み終わって、期待通りすがすがしい何とも言えないハッピーエンドの爽快感があった。振り返ってみると宮城谷氏の小説は大抵読後にさわやかさが必ずあるのだが、この小説はその点で飛びっきりで、効果抜群だったと言える。老子に従い、こだわりを持たず慎ましく、少しのことで満足する生き方をしていれば、おのずと良いことがあるということを示したもので、清らかな感動作である。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )