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“リベラル・アーツ”とは?

“リベラル・アーツ”は以前に紹介した丹羽宇一郎氏の本の中で出てきた言葉だ。今後、日本で重視されるべき学術として指摘されていたので、気になり次の本を読んだのだった。今回はこの本を紹介したい。 ①芳沢光雄・著“リベラルアーツの学び―理系的思考のすすめ”岩波ジュニア文庫 ②小川仁志・著“ビジネスエリートのための! リベラルアーツ 哲学” すばる舎 芳沢氏は“リベラルアーツの語源は古代ギリシアからローマ時代に辿ることができ、「自由7科」を基礎として発展し、広範な諸問題について総合的な視点からまとめ、そして解決を目指すもの”であり、“中世のイタリアやフランスの大学から現代のアメリカのリベラルアーツ・カレッジへと受け継がれて”いる、と言っている。その影響を日本で強く反映させようとしたのが、東大や国際基督教大学 (ICU)の教養学部であり、同氏の勤める桜美林大学のリベラルアーツ学群であるという。 小川氏は現代のビジネス・パーソンには“混沌とした事態を分析する力/正解がない中で決断する力/難問を解決する力/新しい価値を生み出すカ”が求められるが、そのためには“まず確かな知識を身につける必要がある、と指摘する。そうした思考力を「教養=リベラルアーツ」と位置付けているといって、哲学することの重要性と実践方法を教示している。 そして、私も“リベラル・アーツ”こそが日本を真に優しい社会にするのに非常に有効で不可欠な基礎学術であり、日本の文明をさらに洗練させるものと信じる。 . . . 本文を読む
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