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東京出張?学会参加

この土日、久しぶりに東京に“出張”した。なので、ブログ投稿を1日延ばさざるを得ず、事前説明なく、申し訳ない。
ある“学会”の論文発表に投稿し、その発表会に参加したのだ。“私的な”出張なので、“私費”であり、そのため旅費をケチった。夜行バスで往復とした。結構、私には辛いスケジュールだった。会場は明治大学。4泊3日で、内車中2泊だ。
学会そのものは土日の2日間。だが、前日から赴いて第1日目は、フリーとし、ひさしぶりの東京見物と夕食は久しぶりの知人と会食とした。2日目からは学会だが夕食は学会の懇親会。3日目の夕食は日曜なので一人で過ごさざるを得ない。

往路車中では ほとんど眠れず。“1睡も出来ず”までは行かないが2~3睡程度。目覚めては窓から無味乾燥の高速道路の夜景を眺めた。東京に未だ薄暗い朝6時着。先ず、地下鉄メトロ都営共通1日券千円を購入し、御徒町の下町情緒の残る銭湯へ。次にその近所の牛丼店で朝定食。その後、お茶の水に予約してある1泊7500円のホテルに行き、荷物を預かってもらう。

朝食は済んでいたが、本来は早朝の築地で朝食のつもりだったので、其処の様子を見てみたく、わざわざ立ち寄る。海鮮丼1000円が相場のようだ。私には高いッ!と思えるがどうだろうか。卸売市場から直に入る食材でこの値段はないだろうと思うが、これが一関西人と関東の人々の評価感覚の差だろうか。
そこから、幕張メッセへ。西船橋まで地下鉄利用し海浜幕張までJR。“アグロ・イノベーション2010”と称してアグリ・ビジネスの見本市のようなことをやっていた。実は、遺伝子組換え作物のセミナーを期待したのだが、行ってみるとこれは、有料とのこと。参加費9000円とのことで、貧乏出張旅行には似つかわしくなく 止む無く撤退。
代わりに無料の基調講演会“「課題先進国」日本の役割”を聴講。講師は三菱総研理事長・東大総長顧問の小宮山宏氏。頭のよさそうなスマート・ダンディの印象。だが、この先生も投資乗数効果の本当の意味をご存知ないのだろうか?日本の海洋資源をご存知ないのだろうか?・・・・。東大の先生らしくバランス良く、熱っぽく語られたが感動は得られなかった。
昔、仕事としていたステンレス鋼板の屋根の錆具合を確認。90年代のバブル期の建物だ。ここは、海塩粒子が多いのか、塗装した構造物でも錆が目立つが、メッセの屋根や軒天井の錆はあまり目立たない。かなり手入れが行き届いているのかも知れない。このようなメンテナンス費用がかかるなら、ステンレス鋼板を使った意味がなくなるのだが・・・。

午後は円山応挙展を開催している三井記念美術館へ西船橋経由で向かう。日銀に隣接した三井タワー7階での開催である。今や三井住友銀行のビルとなった、古代ギリシャ風の堂々たる石柱の立ち並ぶ建物に圧倒される。日銀の隣が三井村であったとは全く知らずに居た。不明を恥じる。まだまだ知らない東京が沢山ある。
応挙の眼鏡絵の細密さに感動。いわば江戸時代の3D絵画とのことだが、肝心の眼鏡がないので実感湧かず。中には、縦横の比率をわざと換えているような印象を受けた絵、例えば 縦に細長い金閣や、ワイドでない天橋立の絵があって不自然に感じた。淀川沿いの風景画は、淀から天満橋の京阪電車沿線の江戸期風景として興味深い。そしていくつかの襖絵。左側に丸みのあるオブジェ、右側には飛び出す感じの直線的オブジェを配して、徹底的に計算され尽くした構図。全体の大胆さに比べ、鳥の顔・表情の絵や松葉と積雪の精緻な描き込みにも感動。



秋葉原のスーパーで2日分の朝食用食材や寝酒を買って、徒歩でお茶の水のホテルに向かい、チェックイン。
その後、五反田へ久しぶりの知人との会食に地下鉄で向かう。雪谷の粋人と、そして、神戸からわざわざこの会食の“金づる”としてやって来てくれた御仁も加入。お蔭で、私はただで刺身料理を食べられ、久しぶりの3人会合。昔を思い出してカラオケに繰り出す。
雪谷の粋人から“神が降りた”話を聞く。彼はコーラスに参加しているとのことだが、極まれなことだが、最高にハモルことがあり、それが神に選ばれし作曲家・天才モーツァルトとのコラボに成功したとの感覚になり、その瞬間に神が降りた感覚に襲われる、という。天才とコラボが可能なのは音楽だけだとの指摘に、なるほど、と思う。恐らく、唄うことは呼吸と密接な関係があり、それが絶妙に調和した時に 成立するものなのだろう、ということになった。ブッダの呼吸法はCO2を体内に留めるのがコツらしいが、それが微妙に脳内ホルモン・ドーパミンを一気に放出する原因になっていることとも関係するのかも知れない、という会話で盛り上がった。
彼は 昔仕事の結果でもそういう感覚に襲われたと言う。そう言えば、彼は以前に座禅の結果の不思議な肥大感覚を話してくれたことがあったが、私には そういう経験は一切無いのが非常に残念である。

2日目は、朝、青山にある外資系ISO審査会社本社の事務所周辺状況を視察に赴く。貸しビルの一角、スッキリした事務所フロアであった。この日は土曜日なので見に行っただけ。その後、明治大学リバティタワーへ、そして学会参加登録。建物は一見壮麗で豪華に見えるが、よく観察すると内装建材や エスカレータ等設備は巧みにVEがなされている印象だ。大学は華美に走らないのが良い、さすが伝統ある明治の経営陣だと感じた。昼食は17階のスカイラウンジで取ったが、雰囲気は良好、眺望は最高、メニュー内容は安価な学食。午後は、1階のリバティーホールでシンポジウムに出席。その後の学会懇親会は23階の“岸本記念ホール・サロン紫紺”で開催。初参加のため、知った人も乏しく、壁のシミとなり、ひたすら食したが料理はすぐに無くなった。



3日目の午前は発表を聞く立場。日曜だが、開店していた眺望のよい17階で昼食。午後、ようやく発表の出番。学会内では毛色の変わった発表内容だったので、質問者にも若干の戸惑いがあったようだが、結果としては“好評”をいただいた。恐らく、それが発表者への“礼儀”なのであろう。発表の内容については別の機会に譲りたい。

学会終了後は、ホテルに荷物を取りに戻り、秋葉原へ。夜の秋葉原の雑踏には何となく不安感があり、目立つパトカーがその印象を強める。JR秋葉原駅から到着時と真逆のコースを取り、御徒町の牛丼屋で夕食し、銭湯へ。その後、八重洲ブックセンターで売れ筋本を確認。さらに八重洲の喫茶店で23時前まで粘る。その間“龍馬伝”の最終回をワンセグで見る。
復路のバスもほとんど眠れず、0.5睡程度。
こうして、東京への私費での慌しい出張旅行は終わった。

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